入管難民法改正案をめぐり、6月8日の参院法務委員会で採決した際、れいわ新選組山本太郎代表が委員長席にダイブするなどの暴力行為が発生。近くにいた自民党議員らがケガをした件で、自民党が他の党などと共に懲罰動議を提出する方針だが、それとは別に問題視されているのが、東京新聞の女性記者の振る舞いだ。

 日本維新の会鈴木宗男参院議員は、同日の委員会の質問の最後で、

「ひとつ許せないのは、向こうにいたピンクのシャツを着た人、事務局に聞いたら東京新聞の望月(衣塑子)という記者だという。彼女は何回も発言していた。あってはならないことだ」

 と指さしながら強く非難した。

 鈴木氏は自民党時代から、ハマコーこと故・浜田幸一元衆院議員と共に「国会のヤジ将軍」として知られた。その鈴木氏をして、望月記者のヤジは看過できなかったようだ。

 望月氏は安倍晋三政権時代、菅義偉官房長官の記者会見でトンチンカンな質問を繰り返した。最近は入管難民法改正案の問題に熱心で、法相会見に出没していた。

 望月氏は小学校6年の時に、児童劇団でミュージカルアニー」の主役を務めたことがあると、自身の書著「新聞記者」(角川新書)で明かしている。ミュージカルで鍛えた声で大声を上げたのかもしれないが、新聞記者は委員会で声を出すのが仕事ではなく、取材して記事を書くのが本分。望月氏はむしろ記者というよりも「リベラル活動家」として、永田町では知られる。東京新聞もそうした活動を許してきたことが、今回の議事妨害につながったとみられる。

 自民党和田政宗参院議員は、次のような強い口調でツイートした。

「(望月氏が)何度も大声で言葉を発し、静粛な委員会進行を妨げた。新聞記者が国会での法案の討論・採決を妨害する重大事案。理事会協議事項となり、まず法務委員会で対応を協議することになるが、東京新聞は社としてどう対応するのか」

 東京新聞の対応にも疑問を投げかけたのだった。場外乱闘「第2ラウンド」はどんな展開を迎えるのか。

アサ芸プラス