金のつぶ

大人から子供まで多くの人に愛されている納豆。納豆を買うと、小袋に入ったたれが付いてくる。以前、このたれをゼリー状に固めた「ジュレたれ」があった。

最近スーパーで見かけなくなったが、いまどうなっているのか…。

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■画期的機能で人気に

「ジュレたれ」が入った納豆が爆誕したのは、2008年のこと。たれが入った小袋とフィルムをなくした「金のつぶ あらっ便利!」だ。

金のつぶ

容器の横に小さなくぼみがあり、そこにゼリー状のたれが入っていて、箸でたれをつまんでかき混ぜる画期的システム。小袋が開けられない、フィルムをはがした際に手が汚れる、といった悩みを解決する機能が話題を呼び、発売から2ヶ月でシリーズ累計6,000万食を突破する大人気商品となった。

だが最近、スーパーの納豆コーナーに行っても、件の商品を見かけない。


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■ネットでは名残惜しむ声も

発売から10年以上経った今も、「ジュレたれ」を支持する人は多いようだ。ネット上では、「タレ袋の飛び散り悲劇から解放されるからまとめ買いした」「納豆ともよく馴染むし、めちゃくちゃ好きだった」「ごみが少なくて済んだし、よく食卓に並んでた」といったように、愛好していた人の声があがっている。

また、「いつの間にか見なくなった」「むしろなんで今売ってないんや」「画期的だったのにどこいった」など、名残惜しむ声も…。多くの人に愛された「ジュレたれ」は、なぜ消えたのか。

販売元であるミツカンに取材したところ、「意外な事実」が明らかになったのだ…。


■すでに終了、その理由は…

記者も学生時代、このタイプの納豆が好きでよく食していた。まずは「生存」を確認したが、ミツカンの担当者によると、2011年に終了したとのこと。

人気商品が終了した理由を尋ねたところ、「お客様の手を汚したくないという思いからジュレタイプを開発しました。ですが、『容器が四角でなくて混ぜにくい』、『たれが溶け切らない』といったご意見も寄せられたため、改善策を検討することになりました」(担当者)とのこと。

たれを入れる場所を確保する都合上、通常より少し狭いスペースでかき混ぜる必要があった。これがしっくり来ない人もいたのだろう。


■「新形態」になっていた

「金のつぶ あらっ便利!」は終了したが、新たな形態に生まれ変わって市場に出回っているという。前出の担当者からは、「2011年から『金のつぶ パキッ!とタレ』に替えて販売しております」と驚きの事実を告げられたのだ。

金のつぶ

金のつぶ

同商品は蓋に液体のたれを封入しており、2つに折ると中身が出てくる仕組み。「ジュレタイプ」の強みである「手を汚さない」「小袋を開ける手間がなくなる」という強みは生かしつつ、人によっては「混ぜにくい」と感じられる点も改善したのだ。

金のつぶ

「パキッ!とたれ」は発売から12年経つが、好評のようで…。「手が汚れないことに加えて、蓋を割るときにお子様が喜ぶという声もいただいています。お客様が納豆を食べる際に楽しんでいただきたいという思いがあり、音にはこだわっております。また、パッケージのフィルム部分を季節によって変えたり、ミニゲームを付けたりしています」(前出・担当者)。

金のつぶ

金のつぶ

たしかに、パッケージのイラストをよく見ると、様々な種類がある…。これからも、「ジュレタイプ」から進化を遂げ、生まれ変わった姿で多くの人に愛されることだろう。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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