塾や習い事に関する総合情報サイト「テラコヤプラス by Ameba」を運営するCyberOwl(サイバーアウル、東京都渋谷区)が、「子どものChatGPT利用」に関するインターネット調査を実施し、その結果を公表しました。

6割以上の保護者が子どもの利用を不安視

 調査は4月28日から5月22日にかけて、小学3年から高校3年の子どもを持つ保護者508人を対象に実施しました。

 まず、保護者に「ChatGPT」を利用したことがあるか尋ねたところ、「ある」が30.3%、「ない」が69.7%でした。

 次に、使ったことがないと回答した人にその理由を聞いたところ、最も多かったのは「必要性を感じないから」(30.0%)で、次いで「使い方が分からないから」(24.1%)、「『チャットGPT』を聞いたこともない」(17.2%)と続きました。

 自分の子どもがChatGPTを知っているかどうかを聞くと、「知っている」が39.7%、「知らない」が32.9%、「知っているかどうかわからない」が27.4%でした。

 子どもがChatGPTを使っていたと答えた保護者がいました。使い方については、「目的はなくただどんなものか遊び半分で使っていた」(小学6年の保護者)、「チャットGPTが答えられないようなひねくれた質問を考えては書き込んで、1人でツッコミを入れている…」(高校2年の保護者)という回答が集まり、遊び感覚で楽しんでいるのが分かります。

 一方、「課題の作文に行き詰まり、アドバイスをもらうために利用したそうです」(高校1年の保護者)のように、勉強に使っている子もいるようです。

 では、保護者は子どものChatGPTの利用について、どのように考えているのでしょうか。子どものChatGPTの利用に不安があるかどうかを尋ねたところ、「不安」が15.2%、「どちらかと言えば不安」が49.0%となり、64.2%の保護者が子どもへの影響を不安視していることが分かりました。

 どのような点に不安を抱いているのかについては、「思考力の低下」(34.7%)が最も多く、「誤った情報を信じてしまうこと」(33.7%)、「文章力の低下」(14.1%)と続きました。

 子どものChatGPTの使用に関して、規制が必要かどうかを聞きました。「そう思う」が48.0%、「とてもそう思う」が24.0%と、7割以上の人が規制が必要だと感じていることが分かりました。

 ChatGPTを利用したことの“ある”保護者と“ない”保護者で分けたところ、利用経験の“ない”保護者の場合、「とてもそう思う」(28.5%)、「そう思う」(53.1%)となりましたが、利用経験の“ある”保護者の場合、「とてもそう思う」(13.6%)、「そう思う」(36.4%)となり、利用経験の有無で差が生じているのが分かります。

「規制は必要」と考える理由について、「チャットGPTは、知らず知らずのうちに著作権を侵害してしまうことがあると聞いたため、きちんと規制をしてほしい。また、なんでもかんでもチャットGPTに任せてしまい、思考力が低下するため、年齢ごとに制限があるといい」(小学3年の保護者)といったコメントがありました。

 他には「ある程度の知識やリサーチ力がないと、チャットGPTの提供する内容の正誤を判断できない。最低限、その判断ができる知識を得るまでは使用を制限した方がよい」(中学1年の保護者)など、子どもが一定の知識や判断力を身に付けるまでは利用を控えるべきという内容の意見が集まりました。

 一方、「規制は必要ない」と考える理由については、「使いこなせれば非常に面白いツールだと思ったため。例えば、『この本の感想文をチャットGPTを使って書きなさい。ただし丸写しは禁止。必ず自分の言葉に書き換えること』と授業があったとしたら、読書感想文の書き方が分からないだけで『嫌い』と言っていた子が本に興味を持つきっかけになったり、語彙力が増える可能性もあると思います」(小学3年の保護者)という、利用に前向きな意見が寄せられました。

 また、「規制するのではなく、どのように利用していき、どのような懸念点があるかを知っておくことが大切だと思う」(小学6年の保護者)というコメントもありました。利用時のリスクを学びつつ、新しい技術を取り入れる柔軟性が大事だと考えているのがうかがえます。

オトナンサー編集部

子どもが「ChatGPT」を利用するのに不安な理由は?