ウェールズの浜辺に、体長1メートルを超える巨大なクラゲが打ち上がった。クラゲが増え始める時期に入り、最近は小さなクラゲ海岸線に多数打ち寄せられるが、今回目撃された規格外のサイズのクラゲには地元の人々も「なんてこった。これはでかいぞ」と驚いているという。英ニュースメディア『Manchester Evening News』などが伝えた。

巨大なクラゲが姿を見せたのは、英ウェールズ北西部グウィネズ州フェアボーンの浜辺で、その体長は1メートル超と推定されている。公開された写真には、何かのアート作品かと思うほどキレイな状態で浜辺に横たわる巨大なクラゲが写っている。半透明の大きな傘の下には、フリル状の触手や大きく太い口腕が何本も確認できる。

このクラゲは“コクカイビゼンクラゲ(barrel jellyfish)”で、イギリス最大のクラゲの種類と言われている。傘の部分がゴミ箱の蓋(dustbin lid)ほどの大きさになるため、“ゴミ箱の蓋クラゲ(Dustbin-lid Jellyfish)”と呼ばれることもあるという。

今回目撃されたクラゲは、フェアボーンの対岸にあるマウザハ河口付近の潮の流れに乗ってやってきたと報じられている。また最近ではグウィネズ州とケレディジョン州の海岸で、特定のプランクトンなどが異常に増殖して水の色が変化する「赤潮」が相次いで報告されていた。コクカイビゼンクラゲは5~6月にかけて、プランクトンを食べるために温かい沿岸海域に集まるそうで、今回の巨大クラゲも赤潮に誘われてやってきた可能性があるという。

この巨大クラゲは知らぬ間に姿を消したため、満潮時の波に乗って海に戻ったと推測されている。

実は巨大なクラゲが浜辺に打ち上がったのは今回が初めてのことではなく、先月中旬にもグウィネズ州アベルダビの浜辺で大きなクラゲが目撃されていた。今回のクラゲの写真がSNSでシェアされると、あまりの大きさに地元民でさえも「なんてこった! これはでかいぞ!」と驚きの声があがっている。また現地ではクラゲが増え始める時期に入っており、小さなクラゲウェールズ海岸線に頻繁に打ち上げられるそうで、今回の出来事を伝えた『Manchester Evening News』のFacebookには、実際に浜辺に打ち上がったクラゲと遭遇した人々が撮影した大小様々なクラゲの写真がコメント欄に投稿されている。

なおマウザハ河口近くの海辺​​の町バーマスは、毎年夏になると多くの観光客が訪れる。このニュースを受けて、「今回の旅行はキャンセルかな」「もうウェールズの海では泳げないよ」といった声が見受けられ、旅行の計画を変更しようとする人もいるようだ。

ちなみに2021年2月には、オーストラリアのビーチに大量の電気クラゲが打ち寄せられていた

画像は『Manchester Evening News 2023年6月3日付「Monsterbad boy’ jellyfish washes up on beach at popular seaside village」(Image: Simon Parkin/North Wales Live)(Image: Steve Bowers/North Wales Live)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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