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どうしてもママになりたいと考えた女性が、つらい妊活を経て53歳で出産していたことを、『Daily Mail』など海外メディアが伝えた。


■20代で始めた妊活

スコットランド出身のヘレン・ダルグリッシュさん(54)は、20代の頃にキプロスに移住。28歳の頃には当時の夫の子を望むようになったが、自然妊娠には至らなかった。

そこで不妊治療を受け、体外受精に何度もチャレンジするように。時には母国イギリスに戻って治療を受けたこともあったが、なかなかうまくいかなかった。

治療は精神的にも肉体的にもつらく、経済的な負担も大きい。それでもヘレンさんは母になる夢を捨てきれなかった。


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■繰り返した流産

1~2年にわたって治療を中断することはあったものの、「いつかはママに…」という夢を持ち続けたヘレンさん。ヨガや瞑想、代替医療などにもチャレンジして妊娠する日を待ち望んだが、どれもうまくいかず苦しんだ。

しかし不妊治療開始から10年が経過した頃、ようやく子宮の傾きが不妊の原因である可能性を指摘されたとのこと。その後に3回妊娠に至ったがいずれも流産し、そのたびに涙を流した。


■ドナーの卵子で妊娠

ヘレンさんは、ドナーの卵子を用いての妊娠に挑戦することを決心。最初のチャレンジでは妊娠しなかったというが、夫と別れ新たなパートナーに巡り合っており、実母の勧めもあって再度チャレンジすることを決めた。

それがうまくいき、ヘレンさんはようやく妊娠。妊娠期間を慎重に過ごし、53歳で出産を終えた。不妊治療にかかった金額は、約10万ポンド(約1,741万円)だった。


■幸せいっぱいの日々

現在54歳になっているヘレンさんがメディアの取材に応じ、25年にわたる妊活と高齢出産を振り返り「最後には小さな奇跡に出会えたんですもの、苦労も吹っ飛びましたよ」とコメント。

妊娠中は大きくなるお腹を眺めて「夢なのかしら」と感じていたと明かした。

子供が成人する頃には、すでに老齢期に入るヘレンさん。しかし夢を叶えた彼女を応援する人は多く、SNSには「おめでとう」「本当に素晴らしい」という祝福コメントが多数書き込まれている。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

25年の妊活を経て高齢出産した53歳女性 「赤ちゃんを見て苦労は忘れた」