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 インフレによる物価高騰で、世界各国で万引きが増加しているようだ。それはオーストラリアも例外ではない。

 アメリカでは、多くの商品が鍵のかかったケース棚に入れられて販売するという対策がとられているが、オーストラリアの酒屋では、商品を万引きしようとすると、出入り口のドアがロックされるシステムを導入している。

 そうとは知らずに、万引きしようとした男は、支払いカウンターを素通りして慌てて店から出ようとしたものの、ドアが開かないという事態に陥った。

 結局、商品をカウンター内にいる店員に返し、ドアを開けてもらって出て行ったという。

【画像】 酒屋で万引未遂事件発生

 6月6日オーストラリアパース郊外ビーチボロにある酒屋「ザ・ボトルオー」で、男がワイルドターキー101の10パックを盗もうとした。

 抱えた商品の箱を持って、男はカウンター内の店員に支払おうとするような素振りを見せたが、そのままカウンターを素通りして足早に出入り口のドアに駆け寄った。

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 だが、ドアは開かなかった。

 男が万引きするつもりだと察したカウンター内の店員が、すぐにドアをロックするリモコンボタンを押したのだ。

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 それを知らない男は、商品を持ったまま、ドアのセンサーモーションを作動させようと前後に歩き回った後、手でスライドさせて開けようとしたが、ドアが開くことはなく、ついに観念したようだ。

 最終的に、男はカウンター内の店員に商品を返したという。

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ドアのロックシステムが万引き防止に効果を発揮中

 カウンター内のレジ係を務めていた店員のケリー・ゴードンさんは、後のメディア取材でこのように話した。

男性には、「商品を返さないと警察を呼びますよ」と言いました。

そしたら彼は、頭を下げたままレジに戻って、ウィスキーの箱をカウンターの上に置きました。

攻撃的ではなかったので、怖いとは思いませんでしたが、万引きに失敗して気まずいという感じでしたね。

 ゴードンさんは男が商品を返したため、リモコンを押してドアを開けた。すると、男は店を去って行ったという。

 他国同様オーストラリアでも、物価の上昇に伴い万引きが増加しているそうだ。

 同店は、昨年からこのロックシステムをドアに導入したことで、万引きを未遂に防ぐことに成功。本来なら、万引きされる可能性のある商品の損害額も、かなり節約することができているようだ。

私たち店側は、万引き被害を受けたままにするつもりはないということを、皆さんに知ってもらいたいのです。(ゴードンさん)

 なお、警察はこの万引き未遂事件を捜査しているということだ。

 この方法はオーストラリアだから通用するものの、南米やアメリカの場合、万引き犯が武器を持っている可能性もあるから、どこの国でも適応できるシステムではなさそうだよね。

References:Would-be shoplifter gets locked inside store, returns booze in walk of shame: video / written by Scarlet / edited by parumo

 
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オーストラリアでも万引きが急増。支払いしないと店内に閉じ込められる酒屋で気まずさ炸裂