先月29日、イギリスの6歳の男児がスコットランド最高峰で英国の最高峰でもある「ベン・ネヴィス(Ben Nevis)」の登頂に成功した。9か月間にわたりイングランドやウェールズの最高峰などを制覇した男児は、登山を通じて集めた募金3万4000ポンド(約588万8000円)を地元の小児ホスピスに寄付したという。イギリスの公共放送『BBC』などが伝えている。

英ランカシャー州ランカスターで暮らすオスカー・バロウ君(Oscar Burrow、6)は5月29日、スコットランド最高峰「ベン・ネヴィス(Ben Nevis)」の登頂に成功した。

9か月間にわたり12の山を制覇したオスカー君は、この挑戦を通じて集めた募金3万4000ポンド(約588万8000円)を同州チョーリーにある小児ホスピス「Derian House Children’s Hospice」に寄付したという。

父親のマットさん(Matt、38)は、息子が登山を始めたきっかけについて、このように語っている。

「オスカーは普段からとても活発で、ラグビーや水泳を楽しんだり、自転車に乗ったりしています。とても持久力があり、そのエネルギーが尽きることはありません。ある日、学校で登山家のエドモンド・ヒラリーさん(Edmund Hillary)について学んだオスカーは『エベレストに最年少で登頂したい』と言いました。そしてその挑戦を通じて、病気の子供たちが楽しい休暇を過ごせるように手助けしたいと。私はエベレストに登るのは難しいということを説明しましたが、息子の夢を壊したくはなかったんです。なので英国にある山の中で、スタート地点からゴール地点までを全て足すとエベレストの標高と同じ位になる12の山を選び、オスカーと一緒に挑戦しようと考えたのです。」

登山には母親キムさん(Kim、37)や祖父マークさん(Mark、67)、妹エイダちゃん(Ada、3)が同行したこともあったそうで、オスカー君はこう振り返っている。

「(湖水地方の)『ヘルヴェリン(Helvellyn)』を登った時は風で吹き飛ばされそうになって、おじいちゃんとお父さんにつかまったよ。(ウェールズ北西部のスノードニアにある)『グライダー・ファウル(Glyder Fawr)』では急な山道を手を使って登ったし、(スコットランドの)『ケアン・ゴーム(Cairn Gorm)』は雪が深くて一番大変だった。」

登頂した12の山には、イングランド最高峰「スカーフェル・パイク(Scafell Pike)」やウェールズの最高峰「スノードン(Snowdon)」も含まれているといい、マットさんはオスカー君が達成した偉業について「オスカーのことをとても誇りに思っています。息子は未知の世界に足を踏み入れ、困難に立ち向かうことで大きく成長しました。粘り強さと勇気を持って自分の夢に向かって一歩ずつ進んでいく姿は、多くの人の励みになることでしょう」と称賛している。

「Derian House Children’s Hospice」はオスカー君の功績を称えて特別賞を授与し、ファンドレイザー(資金調達・寄付受付担当)であるケリー・プリチャードさん(Kerry Pritchard)は次のように感謝の気持ちを述べた。

「私たちは、オスカー君が登ったそれぞれの山で撮影した写真を見て楽しんでいます。ホスピスを運営するには年間600万ポンド(約10億4000万円)の費用がかかります。勇気あるスーパースターのオスカー君には心から感謝しています。」

オスカー君は次のチャレンジとして、ベン・ネヴィス、スカーフェル・パイク、スノードンを24時間以内に登頂する「ナショナル・スリー・ピークス・チャレンジ(National Three Peaks Challenge)」を達成したいと考えているそうだ。

そしてさらに募金活動で、ホスピスの水治療法プール(痛みの緩和と治療に使用するプール)の1年間の運営費3万ポンド(約520万円)を集めることを目標にしている。オスカー君は「今は次のチャレンジが楽しみです。そしてもっと大きくなったら、本物のエベレストに登りたいです」と決意を新たにしている。

画像は『BBC 2023年5月29日付「Boy, 6, conquers UK’s 12 highest peaks for charity」(MATT BURROW/PA WIRE)(MATT BURROW)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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