明治安田生命J1リーグ第17節が10日に行われ、横浜F・マリノス柏レイソルが対戦した。

 3連勝で首位ヴィッセル神戸と暫定的に勝ち点で並んだ横浜FMが、井原正巳監督就任後も未だ勝利がない柏を『日産スタジアム』に迎えての一戦。序盤から押し込む横浜FMは、13分に決定機を迎える。エウベルがペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。キッカーを務めたアンデルソン・ロペスはゴール左隅と流し込み、3試合連続ゴールを記録した。

 その後は早々に追いかける展開となった柏の時間帯が続く。34分、マテウス・サヴィオがペナルティエリア左からゴール右上を狙ったが、コントロールショットは惜しくもポストに阻まれる。それでも40分、マテウス・サヴィオのクロスが相手DFエドゥアルドのオウンゴールを誘い、柏は試合を振り出しに戻す。

 しかし41分、横浜FMが一瞬のスキを突いてすぐさま勝ち越しに成功。エウベルがエドゥアルドのフィードに抜け出し、相手GKとの一対一を制してゴール左下へと流し込んだ。

 1点ビハインド折り返した柏は、後半開始直後に再び追いつく。スルーパスに抜け出したマテウス・サヴィオが、低くて速いクロスを供給。相手のクリアが中途半端になると、ゴール前のこぼれ球に詰めた戸嶋祥郎が押し込んだ。

 一進一退の攻防が続くなか、73分に柏が逆転に成功する。右サイドから片山瑛一がピンポイントのクロスを供給。ボックス中央のフロートが頭で合わせて押し込んだ。7日に第1子が生まれていたフロートは得点後、チームメイトともにゆりかごダンスでJ1初ゴールを祝った。

 リードを死守したい柏は87分、ハーフウェーライン付近で宮市亮に入れ替わられそうになった立田悠悟が、手を使って宮市を倒してカウンターを阻止。さらにリスタートを遅らせようと、ボールをピッチの外へと蹴り出す。両方のプレーが警告の対象となった立田は連続でイエローカードを受け取って退場となり、柏は残り時間を数的不利で戦うことになった。

 すると後半アディショナルタイム4分、横浜FMが追いつく。ペナルティエリアの手前から水沼宏太が丁寧な浮き球を供給。ゴール前に飛び込んだA・ロペスが頭で合わせて押し込んだ。A・ロペスは3試合連続の2得点となった。

 そしてその3分後、横浜FMが再び勝ち越しに成功する。マルコス・ジュニオールの折り返しをボックス内で収めた宮市が、思いきって右足一閃。シュートは相手DFに当たってコースが変わり、ゴールへと吸い込まれた。

 試合はこのまま終了し、横浜FMは4連勝、柏は3連敗で6戦未勝利となった。次節は24日に行われ、横浜FMは敵地でサンフレッチェ広島、柏はホームでアルビレックス新潟と対戦する。

【得点者】
横浜F・マリノス 4-3 柏レイソル

【得点者】
1-0 13分 アンデルソン・ロペス横浜FM
1-1 40分 オウンゴール/エドゥアルド(柏)
2-1 41分 エウベル(横浜FM
2-2 46分 戸嶋祥郎(柏)
2-3 73分 フロート(柏)
3-3 90+4分 アンデルソン・ロペス横浜FM
4-3 90+7分 宮市亮横浜FM

【ゴール動画】宮市亮、復帰後初ゴールで横浜FMを劇的勝利に導く!

横浜FMと柏が対戦した [写真]=兼子愼一郎