徳島ヴォルティスは9日、20周年を迎える2024シーズンに向け、クラブエンブレムをリニューアルすることを決定したと発表した。

これを受けて、クラブエンブレムのリニューアルについて、ファン・サポーターの意見を聞くためのアンケートを現在実施している。

近年、Jリーグではエンブレムをリニューアルする動きが広がっている。そこで、新エンブレムの検討を現在公表している5つのクラブを紹介する。

徳島ヴォルティス

まずは件の徳島。クラブは今回のリリースにて、「私たちの想い」をこのように綴っている。

徳島ヴォルティスは、2024シーズンに設立20周年を迎えます。

これまで、現在のエンブレムを胸に、ファン・サポーターの皆さま、スポンサー・株主の皆さま、ホームタウンの皆さま、そして徳島ヴォルティスに関わるすべての皆さまとともに歩んできました。

クラブはJリーグ参入後、J1リーグでの戦いやJ2優勝など、様々な経験をしながら成長してきました。そして、さらなる高みを目指すために、これからも進化していく必要があると考え、20周年を機にクラブの象徴としてあり続けたエンブレムをリニューアルすることを決めました。

県民に愛され、地域吞ん誇りとなるクラブであり続けられるよう、ファン・サポーターの皆さまの前向きなご意見をお聞かせいただき、その想いを大切にして進んでいきたいと思います。

これからも、徳島とともに。

アンケートの実施期間は6月16日(金)18:00まで。回答にはJリーグID登録が必要となる。

アンケートの意見を参考にしつつ、クラブエンブレムの方向性についての議論を進めていくとのこと。なお、これまでの想いを継承するため、クラブロゴは現在のものを引き続き使用する。

湘南ベルマーレ

今年、30周年を迎えた湘南ベルマーレもクラブエンブレムのアップデートを検討中。

4月20日のリリースでは、「エンブレムアップデートへのクラブの想い」をこちらも以下のように綴った。

どうなるかわからない怖さもある。
そこは居心地のわるい場所かもしれない。
けれど、その先に見たことのない景色が待っている。
そう信じて、ワクワクする方角に一歩を踏み出す。

地域にひとつでも多くの喜怒哀楽、人のつながり、
「ベルマーレがあってよかった」を生んでいこうと思う。
いつか生まれる未来の特別な日。その日のために
ベルマーレはあたらしいうみへと出ていく。

まだまだ行けるぜ、ベルマーレ。あたらしいうみへ。
たくさんの人の想いをこの船に乗せて。

徳島と同様にアンケートが実施され、クラブの中でもエンブレムのアップデートについて、前向きな議論が重ねられているという。

FC東京

FC東京は今年が創立25周年。やはりこういった節目は変化のきっかけとなる。

クラブは「FC東京VISION2030」を策定し、エンターテイメントが溢れ、海外からのインバウンドも多い東京というエリアで、より魅力的なサッカーを行っていくために、よりブランド力を高めていくために、クラブエンブレムのアップデートを行いたいという意向を表明した。

以下は「FC東京VISION2030」およびクラブエンブレムアップデートについて、クラブの考え方を説明した動画。

その後、年間チケット保有者であるSOCIOへのアンケートが実施され、「アップデートしたい」「どちらかと言えばアップデートしたい」が合わせて37%だったことが報告された。

これを受け、クラブは4月末に川岸滋也代表取締役社長とクラブコミュニケーターの石川直宏氏が出演する形で、エンブレムアップデートの必要性をオンライン配信イベントにて改めて語っている。

ザスパクサツ群馬

ザスパクサツ群馬は今年1月28日に「2023サポーターカンファレンス」を開催。

その中で、前年に創立20周年を迎えたクラブの“リブランディング”を明らかにし、更新・変更内容として、チーム呼称の「ザスパ群馬」への変更(※チーム名「ザスパクサツ群馬」は変更なし)。

さらに、クラブエンブレムおよびロゴのデザインを変更する予定であることが発表された。

県民アンケートなどを実施しながら、今年8月までに決定し、Jリーグへの届出を行うという。

名古屋グランパス

名古屋グランパスは今年1月、「GRAMPUS SOCIO PROJECT 新エンブレムのデザイン検討プロセスについて」というリリースを行った。

こちらも前年に30周年を迎え、“グランパスファミリー”とともにクラブの未来を共創する「GRAMPUS SOCIO PROJECT」を新たに発足。その中で、クラブの未来を創る大切な第一歩目として、クラブの象徴ともいえるエンブレムを新たに創りあげていく決断をしたことを発表した。

新エンブレムデザインの検討プロセスは、GRAMPUS SOCIO PROJECTの応募者(一部)に加え、グランパスや地域に縁のある有識者、クラブスタッフ、プロのファシリテーターが集って対話し、「クラブが今まで大切にしてきたこと・これからも大切にしていきたいこと」を共に考え、言語化し、その想いや要素をプロのクリエイティブディレクター・デザイナーのチームによって反映し、制作を行っていく予定だという。

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なお、この5クラブ以外にも、栃木SCが「クラブ名称の変更検討」をコロナ禍により2021年1月から保留中。この中にはエンブレムの変更も含まれており、今後の動向が注目される。

徳島ヴォルティス、エンブレムのリニューアルを決定!「エンブレム変更の検討」を公表している5つのJクラブ