ニコニコ動画の最大の強みとして知られる「画面を右から左に流れるコメント」だが、観ている時に少し表示される量が少ないと思ったことはなかろうか。
【画像】画面中に「チノチノチノチノチノチノチノチノチノチノチノ」コメントは誰でも気軽に、かつ色々な装飾を施す事ができることから、余りにも表示数が多いと処理に時間がかかったり視聴の邪魔になったりすることもある。そのため、ニコニコ動画ではシステム側で「保持数」と呼ばれる1回の動画で表示されるコメント流量の制限が行われている。具体的な数値は複数回の仕様変更が行われ、現在では100コメント/分程度とされている。
つまり、（当たり前ではあるが）10万コメント付いている動画でも全てが表示されることはない。もちろん表示されないコメントは消えているわけではなく、動画プレイヤー右側にある「過去ログ」機能を利用すると、過去の投稿コメントを遡って表示できる。そこで、それらの過去コメントも現在コメントもごちゃ混ぜにして「お前らの愛で見えない」状態にしたい、という方にはChrome拡張機能「コメント増量」がおすすめだ。
Chromeウェブストアより無料でダウンロードできる「コメント増量」はその名の通り過去のコメントを一度に画面に表示するというもの。設定は一切不要で使用方法は ダウンロードして、ニコ動で見たい動画を表示して、取得量を選択するだけ。
取得できる量は倍数表記で設定できるほか、取得開始の始点日も指定でき、拡張機能がコメントを過去ログから自動で取得してきてくれる。（推奨は20倍）
実際に219万コメントが付いている「ご注文はうさぎですか？ 第1羽「ひと目で、尋常でないもふもふだと見抜いたよ」」にて、20倍の流量で試してみた。単純計算で1分間に2000 コメントが表示されることとなり、この場合はコメントで映像が見えなくなるのは勿論のほか、ミドルクラスのグラフィックボードでは処理が厳しく紙芝居になるほど。「お前らの愛で見えない」どころか「お前らの愛」が「鎖」と化してしまっていた。
なのでコメントが数十万件つくような動画の場合はそもそもの表示量が多いため、あまり必要性は感じなかったが、千件〜数千件程度の場合には積極的に使うと動画をより面白く楽しむ事ができるかもしれない。
なお、こちらは開発者向けの機能だが「コメント増量」には取得したコメントデータをJSON形式に出力してくれる機能も備わっており、コメントを用いた調査などを行う時に重宝する。また、ニコニコ動画の公式機能ではないため、自己責任はもとより短時間での過度な過去ログの取得を控えるといった配慮も忘れずに。
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