「1番が打てる」松原は、西武がほしい人材だと高木氏は言う(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 今シーズンも3分の1を消化しており、各球団では補強すべき弱点が浮き彫りになった。

 ウィークポイント克服のためにトレードを画策している球団も少なくない。中でも5月中旬に廣岡大志を放出してオリックスから鈴木康平を獲得した巨人は、まだまだリリーフ陣の補強に着手するかもしれない。

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 現役時代に大洋(現DeNA)で活躍した高木豊氏は、自身のYouTubeチャンネルで巨人の次なるトレードを予想した。まずトレードを特に計画していそうな球団として西武を挙げ、「1番を打てるようなバッターが取れれば、それに越したことはない」とコメント。続けて、西武が最も狙うべき選手として巨人の松原聖弥若林晃弘の名前を挙げる。

 そして、「西武は非常にピッチャーは良いから」と西武の投手陣を評価して、中継ぎがほしい巨人と1番バッターがほしい西武では意見がまとまりやすいと見解を述べた。また、梶谷隆幸長野久義オコエ瑠偉など、巨人の外野陣の層の厚さに触れ、「松原とか出るチャンスがないんだったら、西武で1番とかうってつけだと思うけどな」とポテンシャルの高い2人に活躍の場を与えても良いと語った。

 源田壮亮の復帰以降は基本的には源田を1番に据えているが、つなぎ役として優秀な源田を2番で使う手もある。実際、松井稼頭央監督は、源田が復帰する以前は、長谷川信哉若林楽人、愛斗などいろいろな外野手を1番として起用しており、俊足かつ出塁率の高い選手を1番に置くことを理想にしている印象を受ける。

 また、高木氏は西武のリリーフ陣を褒めていたが、確かに平井克典やティノコ、佐藤隼輔といった若手から助っ人まで幅広いキャリアの投手が多く活躍している。そのため、実力があるにもかかわらず、盤石なリリーフ陣に割って入っていけない投手も少なくない。

 例えば、一軍に定着していないリリ-フ投手として、昨シーズン防御率1.77と大活躍したが、今シーズンは2試合のみの登板に留まっている水上由伸。さらには、2021年に22試合に登板して防御率2.90と安定感を見せた田村伊知郎など、“弾”は揃っている。

 もちろん、各球団の思惑はそれぞれあるだろう。一方で実力があるものの出場機会が恵まれない選手にチャンスを与えるトレードは球界の活性化にもつながる。7月31日デッドラインまで、各球団の動きに注目だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

トレードがありそうな球団は?高木豊氏が見解、巨人と西武は「なくはない話し」