SNSの総フォロワー数が250万人を超える、モデルで若手俳優の莉子が、NTTドコモの新たな映像配信サービス「Lemino」(レミノ)にて6月13日(火)より配信されるドラマ『放課後ていぼう日誌』に出演する。原作は「月刊ヤングチャンピオン烈」で連載された小坂泰之による同名漫画で、アニメ化もされた人気作品。4人組の女子高生たちが漁港の堤防でゆるい釣りをするという、「ていぼう部」の日常が描かれる。今回は主演を務める莉子(鶴木陽渚役)に、役者の仕事の魅力などを語ってもらった。

【写真】かわいすぎる…莉子の上目遣いショット

■基本のベースは「オールジャンルな人間でいたい」ということ

――鶴木陽渚役を演じるにあたって、苦労した点や工夫した点はありますか?

原作を読んでいて、陽渚ちゃんは表情がコロコロ変わるような、すごく可愛らしい一生懸命でまっすぐな女の子だなという印象を受けたので、そこを実写で映像化するってなったときに、オーバーにやりすぎちゃうと違う風に見えちゃうし、かといって人間味溢れる感じでやりすぎると“陽渚ちゃん”ではなくなっちゃうので、そこの塩梅が全体的に難しかったです。

あとは釣り練習のときも、他のみなさんは釣り経験者の役だったので「どれだけ上手にできるか」という演技を頑張っていたんですけど、私は逆に原作でへっぴり腰になっている場面が多かったので、「どうやったらへっぴり腰に見えるか」っていう演技や、基本的な釣りの仕方を学んだりしていて。ちょっとみんなとは違った練習の仕方だったのですが、そこも全部含めて楽しかったです。

――去年からたくさんの映画やドラマに出演されていますが、ご自身なりに“役者としての強み”はどういうところだと捉えていますか?

基本ずっとベースに置いているのが「オールジャンルな人間でいたい」っていうのがあって。今はお芝居のお仕事をいただく機会が多くて、自分もお芝居がすごく楽しいと思っているのでやらせていただいているんですけど、基本的には「いただいたお仕事全部やりたい」みたいな感じで思っています。

なのでそれこそモデルのお仕事もやりたいし、バラエティーとか、ちょっと前だとラジオとかのお仕事もやりたいと言ってやらせていただいたりしました。そういういただいたものや興味あるものは全部やっていきたいっていうタイプではあるので、それが自分の中では大きいかなと思いますね。何事も「やります!」という気持ちが基本ベースにあります。

――では「私はこういう女優になりたい!」といった目標も、特に決めきっているわけではないということでしょうか?

そうですね。だから私、夢とかはないんですよ。近々なところで「もっとドラマに出たい」とか「もっとこういう役をやってみたい」とか、そういう自分の中での願望みたいなものはあるんですけどね。

大きい夢とか「この女優さんが好きで、この女優さんみたいになりたい」とか、そういうことよりも、今は自分ができることをコツコツやりながら、1つずつ着実に目標を掴んでいきたいなと思っています。

■これまで経験がない“悪役”にチャレンジしてみたい

――今後やってみたい役などはありますか?

本当にざっくりになるんですが、悪役とかヒール系の役とかは演じてみたいですね。ちょっと今までとは違うというか、「なんかこの子ありそうだな」みたいなキーマンになるような役とか、そういう役を全然演じたことがないので、チャレンジしてみたいです。

――先ほどのお話で「目標を決めきっていない」とおっしゃっていましたが、憧れている人とかはいらっしゃいますか?

もちろん「この女優さんの演技が好き」とか「お芝居が好きでご一緒できるように頑張りたい」とかそういう気持ちはあるんですけど、「憧れを作る前にまず自分自身を磨かないとな」っていうところに行き着いちゃっていて(笑)。

憧れたところで私はその人になれるわけではないですし、好きだったりいいなと思ったお芝居は自分なりに吸収していって、自分を成長させる材料にできればいいなと思っています。なので、「人に憧れてる場合じゃないぞ」と最近は自分に厳しめにいこうと思って、そう言い聞かせている最中です(笑)。

――最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。

今回『放課後ていぼう日誌』で主演を務めさせていただきましたが、こうやって数々の作品に続けて出させて頂けているのも、応援してくださっているみなさんがあってこそですし、今回は今までの作品とはちょっと変わったジャンルになっていると思うので、また新しい一面が見れたなと思って頂けたら嬉しいです。ぜひ『放課後ていぼう日誌』をご覧ください。よろしくお願いします。

■ドラマ『放課後ていぼう日誌』ストーリー

都会から引っ越してきた高校1年生鶴木陽渚(莉子)は生き物全般が苦手なインドア派。堤防を散歩中、先輩の黒岩悠希(鶴嶋乃愛)と出会ったことをきっかけに半ば無理やり謎の「ていぼう部」に入部させられ釣りをはじめることに。

最初は釣った魚を触ることもできなかった陽渚だが、天真爛漫な野生児・帆高夏海(池間夏海)、無口だが魚の知識は抜群の大野真(菊池日菜子)からなる個性豊かな部員たち、釣りを通して出会う人々の中で次第に釣りの楽しさと奥深さに気づいていく。「釣ったら食べる」がモットーの「ていぼう部」で女子高生4人組の釣りライフがはじまる。

『放課後ていぼう日誌』で主演を務める莉子/撮影=安田まどか