神木隆之介が、6月11日に都内で開催された映画「大名倒産」の公開直前イベントに松山ケンイチ桜田通と共に登場。独自の“節約術”についてや撮影エピソードなどを語った。

【写真】仲良し3兄弟みたい!賞状を手渡す神木隆之介と“マイクフォロー”の松山ケンイチ&桜田通

■人生逆転エンターテインメント

同映画は、数々のヒット作を生み出しているベストセラー作家・浅田次郎の同名小説が原作。天下泰平260年の間に、丹生山藩の借金は25万両(現在の価値で約100億円)に。当主は庶子の四男・小四郎に家督を継がせて隠居すると、ひそかに「大名倒産」で逃げ切りを狙う。何も知らずに大名家の家督を継いでしまった小四郎に残された道は、借金返済か切腹のみという、笑いと涙が満載の人生逆転エンターテインメント。

今回は主人公・小四郎を演じる神木、小四郎の兄・新次郎役の松山、同じく兄・喜三郎役の桜田が登壇しており、実年齢的にも松山と桜田は神木より年上ということで、2人の“兄っぽさ”について聞かれると、神木は「決断力があります。困った時とか『これどうしたらいいですかね?』って言った時に、『こうでいいんじゃない?』というのをパッと決めてくれる。前に映画でご一緒させていただいた時から、頼りがいがあるお兄ちゃんだなと思いながら接しています」と、松山の決断の早さを称賛する。

そして、10代の頃から交流のある桜田については「もう10何年の付き合いで、僕のことも詳しくどんな人間か知ってくれているとは思うんですけど、とにかく心優しくて。人の繊細な気持ちの動きにすごく敏感な方だなっていうのは昔から思っていますね」と印象を語った。

続けて、「今回は物語の中でいきなり兄弟だってなりましたけど、どこかしらこの2人と小四郎は『やっぱり兄弟なんだな』って思っていただけるような雰囲気だったり、関係性だったと思うんです。実際僕はお二人を信頼しているから、その雰囲気は(物語の中でも)出ていたんじゃないかなと思っています」と普段の関係性も踏まえて、いい“兄弟感”が出せたことを自負した。

■節約のポイントは「同じようなものはなるべく買わないとか…」

そして、6月11日が日本初の銀行設立の日「国立銀行設立の日」ということで、普段行っている節約術やお金を貯めるために工夫していることについてそれぞれトークを展開。

神木が「同じような物はなるべく買わないとか…じゃないですか?シンプルだとは思うんですけど、まあ臨機応変さは必要だよね」と言うと、神木と付き合いの長い桜田がすぐさま「同じような物を買っているイメージはあるよ」とツッコミを。

これに対し、神木は「まあオタクだからね。それはしょうがない。オタクだから些細な変化は大きな違いだからね」と声高に主張し、「僕は欲しいものは徹底して…でも、節約という観点から言うと、食事はお金をかけない。何でもいい」と話し、桜田も「そういうイメージはあるね」と納得の様子。

さらに神木は「でも、臨機応変さは必要じゃない?『急な出費どうしよう』ってなった時とかにどう対応できるか、っていうのが大事なんじゃないですかね」と節約に対する持論を展開しつつも、「僕はオタクなので、欲しい物はできれば手に入れたいし、小さな変化は大きな変化なので!オタクにとっては。僕の話は参考にならないと思います」と、どちらかと言えば“オタク”としての思いを熱弁していた。

一方、松山は「僕はできるだけ長く使うのが一番の節約だなと。ある程度の価格の物って長持ちすると思う。1回目支払う時はある程度高い金額になってしまうんですけど、これを10年、20年と使っていく中で割ったらとんでもなく安くなるわけですよ。そういうお金の使い方をしています」と、高価な物だとしても“日割り計算”で考えることの重要性を説いた。

桜田も「確かに分かります。洋服とか家電とか(欲しい物)がある時に、最終的に買うんだったら1日でも早い方がその先どんどん使っていくので得だなと」と松山の理論に同意しつつ、「僕は節約というよりは、ちゃんといっぱい使って。使わないと手に入らない経験とか感情を仕事に生かして、後でいいふうにご縁とか何かで返って来たらいいなと思っているので…。僕はバンバン使ってそれを経験だと思うタイプですね」と、節約するタイプではないことを明かした。

また、小四郎らが藩を救うため「節約プロジェクト」に挑戦することにちなみ、映画の公式ホームページで「節約川柳」を募集し、全国から3484件の応募があった中から神木、松山、桜田がそれぞれ選定。神木が小四郎賞、松山が新次郎賞、桜田が喜三郎賞として紹介し、最後に神木が大賞を発表して、舞台上で神木から受賞者への賞状授与が行われた。

映画「大名倒産」は、6月23日(金)に全国公開。

◆取材・文・撮影=ブルータスシーダ(STABLENT LLC)

神木隆之介/※ザテレビジョン撮影