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今週は、沖縄・奄美では断続的に雨で「梅雨末期の大雨」になるおそれがあります。一方、九州~東北では「急な雨・雷雨」に注意が必要です。避難場所の確認や、梅雨の晴れ間に側溝を掃除するなど、「次の大雨」への備えも、心がけてください。

沖縄・奄美「梅雨末期の大雨」のおそれ

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この先1週間、沖縄・奄美で、天気のポイントとなるのは「梅雨前線」です。

梅雨前線は、13日火曜以降、西から次第にのびてきて、週末にかけて、沖縄付近に停滞するでしょう。

そのため、沖縄・奄美では、13日火曜以降、断続的に雨が降りそうです。大雨のもとになる「暖かく湿った空気」が流れ込んで、前線の活動が活発になると、局地的にカミナリを伴って、雨が激しく降るおそれがあります。特に、15日木曜以降は、沖縄付近に前線が停滞しやすくなるため、雨量が多くなりそうです。

振り返ると、今年の梅雨入りは、沖縄・奄美では5月18日ごろでした(速報値)。一方、平年ですと、沖縄の梅雨明けは6月21日ごろ、奄美の梅雨明けは6月29日ごろですので、今週の大雨が「梅雨末期の大雨」になるおそれがあります。

九州~東北「急な雷雨・次の大雨」に備えて

一方、11日日曜は、北陸・東北南部・東北北部でも梅雨入りし、これで梅雨のない北海道を除いて、全ての地方で「長雨の季節」を迎えました。そんな九州~東北で、今週、天気のポイントになるのは「上空の寒気」です。

梅雨前線は、沖縄付近に南下する予想なので、九州~東北から離れる見込みですが、油断はできません。上空には寒気が流れ込むので、大気の状態が不安定になりそうです。13日火曜~15日木曜は、日差しがあっても、九州~東北のあちらこちらで、急に雨雲やカミナリ雲が発達するでしょう。

九州~東北だけでなく、北海道でも、13日火曜から大気の状態が不安定になり始め、14日水曜を中心に、天気の急な変化に注意が必要です。

そして、週末は上空の寒気が遠ざかるため、九州~東北では、梅雨の晴れ間となるでしょう。沖縄・奄美に「梅雨末期の大雨」をもたらす梅雨前線は、次第に北上して、九州~東北でも大雨の危険度が増すシーズンを迎えます。

穏やかなうちに、大雨への備えを行ってください。

大雨の備え

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大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。

① 避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。

② 非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。

側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。

沖縄・奄美は「梅雨末期の大雨」のおそれ 九州~東北は「急な雷雨・次の大雨」対策を