ドイツ代表のハンジ・フリック監督がチームの改善に自信を示した。ドイツサッカー連盟(DFB)が伝えている。

12日、ブレーメンのヴェーザーシュタディオンにて行われた国際親善試合で、ウクライナ代表と対戦したドイツ。開始早々にFWニクラス・フュルクルクが先制弾を記録しながら前半に逆転を許すと、後半にも失点を喫するまさかの展開に。それでも、終盤にMFカイ・ハヴァーツのゴールで同点とすると、終了間際に得たPKをDFヨシュア・キミッヒが冷静に流し込み、3-3のドローとなった。

ホスト国を務めるユーロ2024に向けて多くの課題が見つかる試合となったが、フリック監督は改善点が多々あることを認めつつ、まだチームを軌道に乗せる時間はあると強調している。

「我々は少々簡単すぎるスタートを切った。早い時間にゴールを決め、すべてがうまくいっているような、自信を持てる感覚に陥ったのだ。そして、そこからはすべてのミスの代償を支払い、守備面も十分ではなかった。これからの試合では、こうしたミスをなくし、より妥協のない守備をしなければならない」

「我々にはプランがあり、これからもそれを実行していくだろう。そして、うまくいかなかったことには明確に対処する。我々はそのためにトレーニングしているのだ」

「私は多くのチームを指導してきた。そのうえで、このチームのトレーニングでは非常に高いレベルを目にしている。ただ、チームは自信をなくしてしまうものであり、また少しずつ勝ちを積み上げていかなければならない。我々が共に歩んでいる道は、通常よりも少し困難だ」

「何かポジティブなものを見つけるなら、ハヴァーツの個人技で我々は試合を取り戻せたと思う。今は気を引き締めるべき時であり、金曜日にはまた試合がある。我々はこのミスの連鎖に終止符を打つしかない」

「ユーロまではあと1年しかない。ただ、2006年3月、イタリア相手に1-4で負けたときは、信じられないほどネガティブなムードだった。にもかかわらず、夏には(ドイツワールドカップ3位という結果で)おとぎ話になったのだ。前途多難なことはわかっているが、チームの能力には納得しており、一番重要なのは試合に勝つことだろう」