Blackmagic Designによると、ペンシルベニア州ランカスターに拠点を置くオーディオ/ビデオ制作会社のImmersive Music/Media Group(以下:Immersive MMG)が、ミュージシャンおよびポストプロダクションクライアントのミキシング/マスタリングに、DaVinci Resolve StudioのFairlightオーディオポストプロダクションツールと5ベイのFairlight Advanced Consoleを使用しているという。

Immersive MMGの創設者であるダグ・グリア氏は、次のようにコメントしている。

グリア氏:2020年にFairlightを導入したのですが、Fairlightは私たちの空間的ワークフローの要件を満たしており、グラミー賞にノミネートされたプロデューサーからオーディオエンジニア、楽器演奏者まで、数多くの音楽関係のクライアントをサポートしてきました。

Immersive MMGのクリエイティブ・ディレクターであるケン・メルツ氏は、次のようにコメントしている。

メルツ氏:クライアントと社内やリモート、あるいはその両方で仕事ができることは、私たちにとって非常に重要です。例えば、私たちのクライアントは、エンジニアやソングライター、そしてグラミー賞のノミネート歴を持つマシュー・シェルなどであり、マシューはいくつかのプロジェクトのDolby Atmosバージョンを作成したいと考えていました。彼のスケジュールは非常に厳しかったのですが、曲のミキシングに詳細なアプローチを求めていました。マシューから事前にステムが送られてきたので、Fairlightに読み込んでAtmosミックスを社内でセットアップしました。後日マシューはスタジオを訪れて5曲の最終的な調整を行い、レンダリングしたファイルをその日に家に持ち帰りました。これを実現できたのは、Fairlightのスムーズなワークフローのおかげです。

また、Immersive MMGのエンジニアであるクリスキニー氏も、次のようにコメントしている。

キニー氏:ネイティブAtmosの統合でミキシングしたり、Fairlightの「入力/出力のパッチ」メニューで、社内のハードウェア、コンピューター、スピーカーセットアップの入出力をパッチしたりできます。Fairlightミキサー内でエフェクト、ダイナミクス、EQの順番を入れ替えることができるので、必要に応じてより詳細なコントロールが可能となり、多様なワークフローを実現できるのです。

Immersive MMGのDolby認証のサウンドスタジオは、オーディオサービスの最高峰であるという。さらに、スタジオ開設時から、カラーグレーディング用のDaVinci Resolve Mini Panel、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6KおよびPocket Cinema Camera 6K Proデジタルフィルムカメラ、そして編集及びグレーディング用のDaVinci Resolve StudioなどのBlackmagic Design製品も使用しており、Immersive MMGクライアントたちの競争力を強めている。

Immersive MMGのプロジェクト・コーディネーターであるロン・ケネス氏は、次のようにコメントしている。

ケネス氏:Blackmagic Designのハードウェアと、多用途のDaVinci Resolve Studioソフトウェアを併せて使用することで、オーディオおよびビジュアルエレメントをシームレスに統合し、現代のスタジオの可能性を再構築できるようになりました。

この革新的なアプローチにより、ミュージシャンやポストプロダクションのコミュニティに対して、特徴的なサービスを提供できるようになりました。

Blackmagic Design導入事例:オーディオ/ビデオ制作会社「Immersive Music/Media Group」の場合

Immersive MMGのビデオルームには、8×10×8フィートのグリーンバックコーナー、2台のPocket Cinema Camera 6KおよびPocket Cinema Camera 6K Proが装備されており、ポストスイートDaVinci Resolve Mini Panelも備えている。メルツ氏によると、これらの装備により、Immersive MMGポストプロダクション・サービスを提供するだけでなく、音楽関連のクライアントのプロジェクトに対してビジュアルエレメントを提供することも可能となったという。

メルツ氏:アコースティックギター奏者のボブ・コインから、彼の作曲した曲を当社のオーディオルームで録音したいという話がありました。私たちの映像設備を見たボブは、すぐにこの曲のパフォーマンスビデオを作ることに興味を持ったんです。

Pocket Cameraでボブを撮影し、Resolveでフッテージを編集・グレーディングしました。また、ボブが持ち込んだ個人的なフッテージも使用しました。

アーティストやエンジニアたちの作業の舞台裏フッテージを撮影したり、グリーンバックコーナーを使用してパワフルな映像コンテンツを作成できました。

私たちが提供するビジュアルコンテンツには、進行中のプロジェクトを垣間見ることのできる短編のプロモーション素材や、音楽演奏のビデオなどの長尺コンテンツが含まれます。これにより、クライアントは様々なソーシャルメディアプラットフォームを効果的に活用して、オーディエンスとつながり、アーティストとして成功を収めることができるようになります。

この点に関して、Immersive MMGでは、ソーシャルメディアプラットフォーム用に縦長ビデオを撮影できるPocket Cinema Cameraの機能をすでに活用している。縦長のアスペクトレシオで撮影する際は、オンスクリーンHUDが自動的に回転するので、アーティストたちのソーシャルメディア用のシネマライクなコンテンツを簡単に撮影できるという。

メルツ氏:現在のデジタル時代において、ソーシャルメディアに投稿を続けることは、アーティストの成功に不可欠であると言えます。ソーシャルメディアがますますビジュアルコンテンツを重視していく中、オーディオファイルだけを持ってスタジオを後にするアーティストは、オンライン上で感動を生み出すことに苦労するでしょう。このニーズに応えるために、ミュージシャン用のパッケージには、ティーザー、舞台裏映像、ノーカットの伴奏など、すぐに使用可能な様々なビジュアルメディアを盛り込んでおり、アーティストたちが様々なオンラインプラットフォームで効率的にプロモーションできるようになっています。

またImmersive MMGは、Blackmagic Designワークフローを使用して、業界のオピニオンリーダーとしての地位も確立してきたという。Immersive MMGは、Pocket Cinema Cameraを使用して、著名な業界関係者や地元の人材を起用したインタビューやポッドキャストシリーズを開始した。

メルツ氏:Blackmagic Designのテクノロジーで、オーディオとビデオのハイブリッドスタジオを構築できたことで、このポッドキャストシリーズを作成し、業界に関連する幅広いトピックを探究できるようになりました。Blackmagic DesignのハードウェアDaVinci Resolve Studioソフトウェアを活用することで、lmmersive MMGはクリエイティブな視野を広げ、アーティストや他の業界のプロたちにとって貴重なリソースとなることができたのです。

Blackmagic Design導入事例:オーディオ/ビデオ制作会社「Immersive Music/Media Group」の場合
Blackmagic Design導入事例:オーディオ/ビデオ制作会社「Immersive Music/Media Group」の場合