'15年1月から放送が開始するNHKの大河ドラマ「花燃ゆ」でヒロイン・杉文の夫・小田村伊之助(のちの楫取素彦)を演じる大沢たかおが、群馬・前橋の迎賓館・臨江閣において取材会を行った。群馬は楫取素彦が初代群馬県令になったゆかりの地で、臨江閣は楫取の提言により1884年に建設された建築物で、重要文化財になっている。

【写真を見る】群馬・前橋の臨江閣で取材会を行う大沢

楫取は井上真央演じる文の兄・吉田松陰の一つ年上で、激動の幕末を生き抜いた長州藩士。明治になると政府から群馬県令として派遣され、当時の近代化の根幹だった生糸産業を託され、教育の充実、廃娼運動にも尽力し名県令として活躍した。楫取が県令を辞める際、臨江閣で送別会が行われ、何千人もの市民が楫取を見送りに来たという。

取材会で大沢は「撮影は8月上旬に始まり、まだ楫取素彦になる前の小田村伊之助が20代のころを撮影しています。この人間が一体、どういうふうに幕末を感じて生き、ここ群馬にたどり着いて行ったかという最初の段階を演じています。本当に愛された県令だったと思いますので、皆さんの期待に応えられるよう、むしろそれ以上に演じられるようにと身の引き締まる思いです」と心の内をコメント。また、「きょうは前橋に来て、たくさんの方々に声をかけて応援していただきました。ドラマを成功させて、皆さんに喜んでもらい、1年間楽しんでいただかなくてはいけないなと思いました」と意気込みを語った。

杉文の夫・楫取素彦を演じる大沢たかお