米俳優トリート・ウィリアムズが、バイク事故で死亡した。71歳だった。「ヘアー」や「ザ・グリード」などで知られたトリートのエージェント、バリー・マクファーソン氏が、友人でもあったトリートがバーモント州ドーセット近郊で、12日に起こった事故で帰らぬ人となったことを伝えている。

マクファーソン氏はピープル誌にこう話している。

「彼は今日午後事故で亡くなりました。彼が左折か右折をしようとしていたところ、前方に車が入ってきたのです」
「私はただ悲しみに打ちひしがれています。彼は最高に良い人でした。非常に才能がある人でした」
「彼は俳優が憧れる俳優だったのです。映画製作者達は彼が大好きでした。彼は1970年代の終わり頃からハリウッドの中心にいたのです」
「彼は今年の自身のパフォーマンスを非常に誇りに思っていました。彼は私がとってきた仕事をとても喜んでくれました。彼のキャリアはバランスのとれたものでした」

また遺族も声明を発表した。

「ご想像の通り、私たちは今、ショックと多大なる悲しみの中にいます」
「トリートは、家族、人生、演技に溢れる愛情で接していました。全てのことで絶好調だったのです」
「今のところ、非常なるショックの中にありますが、トリートは彼の家族や彼を知る全ての者から、とても深く愛されていたことを知っていてください」

1979年ミュージカル映画「ヘアー」でジョージ役を演じて一躍有名となり、ゴールデングローブ賞にもノミネートされたトリートは、同年スティーヴン・スピルバーグ真珠湾攻撃後のパニック状態にあるロサンゼルス地区を描いた「1941 (いちきゅうよんいち)」に出演。その後も「鷲は舞いおりた」「ザ・グリード」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」「127時間」などにキャスト入りし、主演した「プリンス・オブ・シティ」ではゴールデングローブ賞を受賞した。さらにトリートはテレビの世界でも活躍し、最近ではドラマ「チェサピーク海岸」に出演していた。