ガソリン価格が再び値上がり傾向にあり、省エネ意識も一層高まっています。家計のためにも注目したいのが、車の燃費。国土交通省が毎年発表する「燃費の良い車ランキング」をチェックしていきましょう。

補助金の縮小でガソリン価格上昇傾向

資源エネルギー庁『石油製品価格調査』によると、レギュラーガソリンは169.3円/L。前週168.7円/Lと比べて0.6円/Lの値上がり。4週連続の値上がりとなりました。

政府はガソリン価格を抑えるため2022年1月から補助金を導入していましたが、2023年6月より上限25円の補助率を2週間に1割ずつ段階的に減らしていき、9月末で終了するとしています。原油価格自体は、需要の伸び懸念から下落傾向にあるものの、補助金の縮小により、ガソリン価格はさらに値上がりとなるといわれています。

昨今のガソリン価格の推移をみていくと、ロシアウクライナ進行に端を発した原油高により、2022年3月には176円に達し、現在は高止まりといった状況です。

また県庁所在地別にみていくと、最も高いのが「大分市」で1リットル当たり182円。29都市で全国平均(168円)を超えています。

【ガソリン価格の推移】

2021年1月:137円

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2021年7月:159円

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2022年1月:168

2022年2月:172円

2022年3月:176円

2022年4月:174円

2022年5月:171

2022年6月:172円

2022年7月:172円

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2023年1月:168

県庁所在地別「ガソリン価格」】

1位「大分市」182円

2位「鹿児島市181

3位「長野市」180円

4位「山形市」179円

5位「松本市」「佐賀市178

7位「京都市」177円

8位「松江市」「長崎市」176円

10位「那覇市」「大阪市」「広島市」「高松市」「高知市」「福島市175

出所:総務省統計局『小売物価統計調査』

※1リットル当たりのレギュラーガソリン価格、セルフサービス式を除く

車の燃費…「普通・小型自動車部門」と「軽自動車部門」それぞれのトップは?

家計のなかでガソリン代がかかるものといえば自動車ですが、やはり気になるのは燃費。もちろんどのように車を使うかで変わってくるものですが、できるだけ燃費の良い車を選んで、家計負担を減らしたいものです。

国土交通省では燃費性能の優れた自動車の開発・普及を促進するため、毎年、自動車の燃費性能を評価した「自動車燃費一覧」を公表し、「燃費の良い乗用車*」ベスト10を発表しています。

*燃費=1Lの燃料で自動車が走行する距離であり、型式指定審査において取得する国土交通省審査値。対象車両は、ガソリン自動車、ハイブリッド自動車ディーゼル自動車、LPガス自動車

2022年末時点、普通・小型自動車部門で最も燃費の良い車に選ばれたのは、昨年同様、トヨタの『ヤリス』で、WLTCモード* 燃費値36.0km/L。ベスト5はすべてトヨタ車が選ばれ、ベスト10には8車種がランクインしました。

一方、軽自動車部門で最も燃費の良い車に選ばれたのは、昨年同様、スズキの『アルト』とマツダの『キャロル』で、WLTCモード 燃費値27.7km/L。ベスト10にスズキ車が5車種ランクインしました。

*車の燃費を測る国際的な試験方法。「市街地モード(WLTC-L)」「郊外モード(WLTC-M)」「市街地モード(WLTC-H)」3つの走行モードごとの平均的な使用時間配分で構成する

長く乗り続けることも重要ですが、あまりに燃費が悪いと、地球環境にも家計にも良くありません。「そろそろ買い替えかな」というタイミングであれば、燃費も考慮して選んでみてはいかがでしょうか。