1991年から1997年にわたり、少女漫画雑誌「なかよし」(講談社)で連載された武内直子作の『美少女戦士セーラームーン』。単行本の世界累計発行部数は4600万部(紙、電子合計)にのぼり、1992年からはTVアニメシリーズの放送もスタート。1997年に放送が終了した後も、日本のみならず40か国以上の国で放送され、今なお世界中で愛されるコンテンツとなっている。そして、昨年2022年に連載開始30周年を迎えた『美少女戦士セーラームーン』は、劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」として、6月9日に前編が公開、6月30日(金)にいよいよ後編も公開する。

 

6月14日には、≪後編≫完成披露舞台挨拶が開催された。


 


《前編》の公開から間もなく一週間を迎える14日、「みんな変身よ!シルバー・ムーン・クリスタル・パワー!メイクアップ!」という三石による生の変身口上と共にレッドカーペットに現れたのは、エターナルセーラームーン月野うさぎ役の三石琴乃セーラースターファイター星野光役の井上麻里奈セーラー火球/火球皇女役の水樹奈々セーラギャラクシア役の林原めぐみ!超至近距離でのキャスト登場に、客席からの黄色い声援が上がり、華やかに登場。


《前編》公開後、周囲からの反応について聞かれると、三石は「共演者から “うさぎちゃんお疲れ様でした” “うさぎちゃんが映画の中で頑張っていて涙が出ました” というメッセージが届きました。」と最終章だからこその反応があったと話すと、林原は「ギャラクシアはうさぎちゃんを追い込むラスボスのようなキャラクターなので、アフレコの際は嫌われる覚悟で取り組んでいました。なので、公開して、ギャラクシア様に共感してくださる大人女子が沢山いるということを知って、ありがたいなと受け止めています。」というエピソードを披露した。「美少女戦士セーラームーン」の大ファンである水樹は、「子どもの頃から好きだった作品なので、周りの友達が “よかったね” “好きだったもんね!” と話すと、同じく大ファンの井上からは「私は ”ドンズバ世代” なので、同じ学年の友達の中には、既に何度も鑑賞してグッズもたくさん買っている子がいます。こんなに同級生からの反響がある作品は、他にはないです!」と、反響の大きさを伝えた。

 

そして、本イベントでは新映像とともに物語の鍵を握るキャラクター、セーラームーンの未来の究極の姿であるセーラコスモスを演じるのは北川景子であることが発表されると、場内にどよめきが。さらには本イベントのシークレットゲストとして、北川が登場すると、劇場は大歓声につつまれ、中には泣き出してしまう人も。


北川は、TVドラマ美少女戦士セーラームーン」のセーラーマーズ火野レイ役で俳優デビューし、今年で俳優生活20周年。今回オファーを受けた時の思いを聞かれると、「そうそうたるレジェンドの皆さまがいる中に飛び込むこと、また実写ドラマ版ではセーラームーンを支える側だったので、セーラコスモス役は私でいいのだろうかと不安でした。ですが、実写ドラマで一緒にセーラー戦士を演じた仲間たちにも相談したら、実写ドラマ版が20周年を迎える今年に、大切な作品に景子ちゃんが関わってくれて嬉しい、絶対にやってほしいと、背中を押してくれました。今こうやってみなさんが拍手で迎え入れてくださって、すごくほっとしましたし、嬉しいです。」と、思いの丈を語った。


また、セーラームーンファミリーでもある北川が、最終章というタイミングで参加することについて、三石は「ギャラクシアは林原さんに、セーラコスモスは北川さんにオファーをしているということを聞いていたので、受けてくれたら嬉しいな~と思っていました。快諾いただけて、こうして今ここにお二人と立てているなんて… まさに “ミラクルロマンス” ですね!」と言い、会場を沸かせた。また実写ドラマ版も観ていたという井上からは「大学生の頃に、ドラマ版の第一話を友達みんなで集まって朝から鑑賞をするため、大学でこっそりお泊り会をしていたぐらい好きでした! “戦士会” の様子もなんて尊いんだと思いながらずっと拝見していた、ただのファンなので、今日こうして一緒にステージに立てて嬉しかったです!」と、喜びを表した。


またドラマ『リコカツ』で北川と共演していた三石から、「私が連続ドラマに初めてレギュラー出演した時にすごく不安だったんですが、景子ちゃんが優しく迎え入れてくれたので、景子ちゃんは私の恩人です。今回のアフレコの前は、今度は飛び込んできてくれた景子ちゃんが不安だろうな~と思って、収録直前に、「引き受けてくれてありがとうございます、不安なことがあったら聞いてください」ということをお伝えしました。当日も少しでも知った顔があった方が良いと思ってアフレコの冒頭にお邪魔しました。」と、アフレコのエピソードが飛び出すと、北川からも「アニメで三石さんのお声をずっと聴いていたので、三石さんの存在は “神” だと思っています。あまり声優の経験がない中で、こんなにも大きな作品に参加することが決まり不安に思っていたので、連絡をいただき、そして当日も応援に駆けつけてくださってとても心強かったです。また、原作の武内直子先生もアフレコに応援に来てくださって、久しぶりにお会いできて、感極まりました。嬉しかったです。」と、感謝の気持ちを伝えた。


そして、これから《後編》をご覧になるファンが集まった完成披露試写会ということで、《後編》で注目してほしいシーンについて聞かれると、北川からは「私から話すと、何を話してもネタバレになってしまいそうなんですが、未来の究極のセーラームーンの姿であるセーラコスモスセーラームーンが対峙するシーンに注目いただきたいです。ふたりが “なぜ会うことになったのか” というポイント共に見ていただきたいです。」と自身の出演シーンをプッシュ。

井上からは「《後編》は、うさぎちゃんにとって辛い戦いが繰り広げられているのですが、セーラギャラクシアに対しても感情移入してしまう自分がいました。私自身、子どもの頃には気づけなかった、うさぎちゃんに立ち向かう敵キャラたちの思いにも気づけたので、是非親子で観ていただきたい作品です。うさぎちゃんが求めるものと、セーラギャラクシアが求めるもの、二人の考えの違いに注目していただきたいです。」とファンならではの目線でアピール。

水樹は「試練を前に炸裂するうさぎのピュアな気持ちは何物にも代えられないものだと思います。大人になった今観るからこそ、より胸を打たれるストーリーです。火球としては、自身の仲間のために、そしてセーラームーンのために何かできないかと、一歩前に踏み出して凛々しく敵に立ち向かうシーンを是非観ていただけたらなと思います。」とメッセージを贈った。

林原からは「《後編》は、闘いを挑んで来るセーラームーンとの対峙が描かれているので、より熱量が増しています。炎は青い方が温度が熱いように、そういう熱さの極限までいけた気がします。光と闇の対峙から、みなさん自身も何か見つけられると思うので、お楽しみに!」とセーラギャラクシア目線での見どころが語られると、三石からも「90年代のアニメに登場しなかったセーラコスモスが、なぜここに来たのか、セーラームーンがどんな答えを選択したのかというところが一番の肝だと思います。未来を任せられるクイーンになるうさぎちゃんの姿、そして、セーラー戦士が大集合するシーンも “目の保養” なので、最後まで楽しんでください。」とそれぞれ語られた。


最後に、「美少女戦士セーラームーン」が自身にとってどんな存在なのかと聞かれると、北川は「最初に好きになった漫画でありアニメです。初めて受けたオーデイションが実写ドラマ版の「美少女戦士セーラームーン」で、当時の仲間たちと20年間同じ世界で共に戦い続けてきたので、またこのタイミングで作品に関わることができて、感慨深いです。共に過ごしてきた “人生の一部” です。」と語り、場内からは拍手が。

そして、三石からは「うさぎちゃんの強さは、敵とか味方関係なく、困っている人や苦しんでいる人がいたら助ける、共感力だと思っています。アニメだからこそみなさんの元に届くと思っているので、作品を観て、自分の思う愛や正義を持って、“忘れていた宝石をもう一度輝かせていただきたい” と思います。“劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」、応援してくれて本当に本当にありがとう!最後まで応援してくれないと・・・月にかわって おしおきよ!”」と、メッセージが届けられた。


新たなキャストが解禁され、益々《後編》への期待が膨らむ、劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」!セーラームーン最後の戦いを、ぜひ劇場でご覧いただきたい。



劇場版「美少女戦士セーラームーン Cosmos

《前編》絶賛公開中 《後編》6月30日(金)公開

©武内直子PNP/劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」製作委員会

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