13の音楽作家団体で構成される、日本で唯一の音楽作家団体連合FCA(一般社団法人日本音楽作家団体協議会)は
6月15日、生成AIによる著作物利用に関し、音楽作家の声として意見表明を行いました。https://fca-rights.jp/

生成AIの開発が急速に進むなか、創作者の権利の保証に関する議論はなおざりにされたままで、現下AI技術の進歩に法制度や社会制度が追いついていない状況です。この状況を広く訴えるためにFCAは音楽作家を代表して意見を表明することとしました。

  • 意見表明の内容

・現行著作権法における権利制限規定を見直して、創作者の権利を阻害することなくAI技術の発展と調和を図ることを政府に求めます。

・G7デジタル・技術閣僚宣言に基づき早急に生成AIに関する議論の場を設け、創作者をステークホルダー(利害関係者)の一員として協議に参加させることを政府に求めます。

・各分野の創作者と連帯して生成AIによる著作物利用に関する諸問題の解消に取り組んでいきます。

  • 意見表明の背景

生成AIの学習の過程ではインターネット上から既存の著作物を含む膨大な量の情報が創作者の許諾なしに収集・複製されています。また第三者が生成AIの機能を使って著作物を無断で改変して別の作品として公開する行為も生じています。生成AIにおいて著作物が無断・無秩序に利用されることで創作者が不利益を被るおそれがあります。

 生成AIが急速に普及するなか、政府においてもAI戦略会議を立ち上げて、AI活用に関する課題やリスクに対する具体的な取り組みについて検討を開始しました。

この機会に音楽作家を代表しFCAとしての見解を表明するものです。

  • FCA(一般社団法人日本音楽作家団体協議会)とは

音楽作家(作詩家・作曲家等)の権利擁護や社会的地位の向上のため力を合わせて行動することを目的として、  1986年昭和61年4月22日に13の音楽作家団体が結集して設立され、2015年(平成27年4月1日に一般社団法人になりました。英文ではJapan Federation of Authors and Composers Association と表示し、略称をFCAと言います。延べ3000名以上の音楽作家が所属する日本で唯一の音楽作家団体連合です。

FCA会長
石原信一(作詩家、日本作詩家協会会長)

FCA理事長
小六禮次郎(作編曲家、日本作編曲家協会理事長)

  • FCA会員団体

新日本音楽連盟(NewJAM)

会長 新庄恭子

全日本音楽著作家協会(AJACA)
会長 永井ひろし
一般社団法人全日本児童音楽協会(ZENJION)
会長 塚本一実
一般社団法人日本音楽作家協会(MCA)
会長 エンドウ.
日本音楽著作家連合(SUJA)
会長 幸耕平
特定非営利活動法人日本現代音楽協会(JSCM)
理事長 近藤譲
公益社団法人日本作曲家協会(JACOMPA)
会長 徳久広司
一般社団法人日本作曲家協議会(JFC)
会長 菅野由弘
一般社団法人日本作詩家協会(JLA)
会長 石原信一
一般社団法人日本作編曲家協会(JCAA)
理事長 小六禮次郎
日本詩人連盟(JALP)
会長 望月吾郎
一般社団法人日本童謡協会(ACS)
会長 早川史郎
日本訳詩家協会(JASTS)
会長 加藤登紀子

本件に関するお問合せ
一般社団法人日本音楽作家団体協議会FCA事務局 fca@jasrac.or.jp

配信元企業:一般社団法人日本音楽作家団体協議会(FCA)

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