「アベンジャーズ」シリーズのブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフ役や『ロスト・イン・トランスレーション』、『ジョジョ・ラビット』への出演で知られるスカーレット・ヨハンソンが、アルフォンソ・キュアロン監督の『ゼロ・グラビティ』(2013)に出演できず、女優業引退を考えたと明かした。

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 先月Varietyのインタビューで、「オーディションに2回落ちました。一つは『アイアンマン2』で、もう一つはアルフォンソ・キュアロン監督の『ゼロ・グラビティ』です」と語ったスカーレット。

 続けて「あの役は本当に欲しかった。心が折れたようだった。本当にフラストレーションを感じたし、絶望的な気持ちになった。『この仕事は自分に合ってるの?』と疑ったわ」と引退を考えたことを明かした。

 『ゼロ・グラビティ』は、サンドラ・ブロック主演で公開され、世界興行収入7億2000万ドル(約1015億円)の大ヒットを記録し、アカデミー賞では作品賞を含む10部門にノミネートされた。サンドラも主演女優賞に候補入りを果たし、キュアロンが監督賞を受賞した。

 同作についてスカーレットは、「サンドラは素晴らしかった」とコメント。自身のオーディションを振り返り、「全身に宇宙服を身に着けて、宇宙空間をさまよっているフリをするような感じだった。ヘルメットを被って椅子に座っているだけなのに」と語っている。

 ちなみに、『アイアンマン2』(2010)は当初エミリー・ブラントが出演する予定だったものの、スケジュールの都合で降板し、スカーレットがブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフの役を獲得するに至った。以来、ブラック・ウィドウはスカーレットの当たり役の一つに。「一度落ちた後に役を獲得したと知らせる電話は最高。感謝の度合が違う。第二候補として得た仕事でキャリアを築いたようなものね」と述べている。
スカーレット・ヨハンソン、『ゼロ・グラビティ』のオーディションに落ちて引退を考えた (C)AFLO