ジェームズ・ガン(56歳)は、スーパーヒーロー映画が「多すぎる」と考えているそうだ。マーベル・シネマティック・ユニバースMCU)やDCエクステンデッド・ユニバースDCEU)を通して、近年映画業界を支配してきた同ジャンルだが、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズなどで知られるガン監督は、「怠惰な」ストーリーテリングが問題だと指摘している。

マイケルローゼンバウムによるポッドキャスト「インサイド・オブ・ユー」に出演したガンは、こう話している。

「そうだね。多すぎると思うよ。でも『多すぎる』ことはそれほど問題じゃない」
「何が起きているかというと、人々がスーパーヒーローのストーリー作りに非常に怠惰になってきたということだ。『あ、スーパーヒーローがいる、それについて映画を作ろう』。そして『そうだ、1作目が結構上手く行ったから続編を作ろう』っていうところに来てしまったんだ」
「そして彼らは、なぜこのストーリーが特別なのか、他のストーリーからこのストーリーを際立たせるものは何か、このストーリーの中心にあるものは何か、どうしてこのキャラクターがそれほど大切なのか、映画館やテレビの前にいる人々のニーズに応えたこのストーリーは何が違うのかっていうことを考えていない」

ピータ―・サフランと共にDCスタジオの共同会長を務めるガンは、質の高い映画を送り出すと心に決めており、「ジェネリック」な映画は作りたくないという。

「私たちはDCで拡大し過ぎることはない。私たちは何を生み出すかということに細心を払い、全てにおいて最善を尽くして良いものを作ってゆくつもりだ」
「違うジャンルとは対照的に、多くのスーパーヒーロー映画には中途半端な雰囲気を持っているものがある。私はシリアススーパーヒーロー映画も好きだし、コメディタッチのスーパーヒーロー映画も好きだし、殺人ミステリーだけどスーパーヒーローが登場するような映画も好きだ」
「お馴染みのストーリーが何度も繰り返されるのではなく、こういった数々の異なるタイプのストーリーを見たいんだ」