宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』が7月14日(金)に公開となる。その公開を記念してこの夏、金曜ロードショーにて3週連続でスタジオジブリ作品が放送されることが発表された。

【写真を見る】第1夜、7月7日は宮崎監督の原点ともいえる『風の谷のナウシカ』を放送

第1夜、7月7日(金)は宮崎駿監督の原点ともいえる『風の谷のナウシカ』(84)を放送。人間にとって毒となる“瘴気”を出す森「腐海」を巡る大国との争いを軸に、優しく、強く生きるヒロインの姿が描かれる。第2夜、7月14日(金)は企画、脚本は宮崎駿が務め、できた脚本を宮崎吾朗監督が絵コンテに仕上げていく、という形で制作が進められた『コクリコ坂から』(11)を放送。そして、第3夜の7月21日(金)には『もののけ姫』(97)が放送される。1997年の公開当時、日本映画の興行収入記録を塗り替え、日本だけではなく世界が驚愕、絶賛した圧倒的な大傑作だ。

さらに、この夏、金曜ロードショーで撮影技師のキャラクター「フライデーおじさん」のオープニングが復活することも発表された。このオープニング映像は『もののけ姫』制作中の1997年、多忙のなか宮崎駿監督が描いたカメラを回す撮影技師のおじさんの絵をもとに、『耳をすませば』(95)の監督を務めた近藤喜文が動画化したもの。最後に久石譲氏が「Cinema Nostalgia」という曲をつけ映像は誕生している。「フライデーおじさん」という名前が付いたのは、2021年で、名付け親は宮崎駿監督。ぜひ、放送を観る際は「フライデーおじさん」にも注目してほしい。

また、6月29日(木)より「金曜ロードショージブリ展」も開催。1985年に放送が始まり、翌1986年には『風の谷のナウシカ』を金曜ロードショーとして初放送し、これまで200回以上にわたってスタジオジブリ作品を放映してきた。そんな金曜ロードショースタジオジブリがともに歩んだ軌跡をたどる企画展となっている。放送された時代ごとの記憶と記録を通じてジブリ作品の魅力に迫るほか、昭和から平成、令和へ、その時代ごとの世相を掘り起こす内容となっている。東京展のチケットは6月29日から発売される。

いよいよ宮崎駿監督最新作の公開が近づき盛り上がりを見せているジブリ映画。『君たちはどう生きるか』とあわせて、ぜひ金曜ロードショーでもジブリ作品を楽しみたい。

文/鈴木レイヤ

宮崎駿の「崎」は「たつさき」が正式表記

3週連続でスタジオジブリ作品が放送決定!『風の谷のナウシカ』、『コクリコ坂から』、『もののけ姫』の3作品/[c] 1984 Studio Ghibli・H