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ハードコアな「エヴァイヤX」発見

ロータスは、最高出力2000psのハイパーカーエヴァイヤでニュルブルクリンクのEVラップレコードを狙っているようだ。今回、サーキット仕様に改造されたプロトタイプが目撃された。

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レースエンジニアリング会社マルチマチック(フォードGTやメルセデス・ベンツAMGワンの開発で知られる)との提携により開発されたとされるこのプロトタイプは、サーキットをできるだけ速く走ることを目的としたものと見られる。

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ニュルブルクリンクを走行するエヴァイヤXのプロトタイプ    AUTOCAR

現在、ニュルブルクリンクのEVラップタイム記録を保持しているのは、フォルクスワーゲンID.R(6分05秒336)である。ロータスは、記録更新を狙った計画を公式には明らかにしていないが、プロトタイプの走行のためだけに同サーキットを貸し切り、練習走行には最適なコンディションだったことが分かっている。

正式に記録に挑戦する時期については、今のところ公表されていない。

プロトタイプの性能の高さをうかがわせるのは、パイクスピークヒルクライムにも似合いそうな、リアのスワンネックスポイラーである。

AUTOCARに寄せられたロータスの声明には、こう書かれている。「エヴァイヤXは、ロータスのまったく新しいテクノロジー・コンセプトです。この数週間、複数の国の複数のレーストラックでテストを行ってきました」

「わたし達は大きな進歩を遂げ、すべての目標を成功裏に達成し、ニュルブルクリンクノルドシュライフェを周回することの難しさを学びました」

ロータスのエンジニアリングチームは、エヴァイヤと世界で最も協力なEVパワートレインの可能性の限界に挑み続けています」

エヴァイヤXのプロトタイプには、ダウンフォースで車体を安定させるためか、カーボンファイバーのサイドスカート、巨大なフロントスプリッター、カナードなどのエアロパーツが数多く装着されている。

エアロだけでなく、標準車よりもパワーアップすることが期待されている。エヴァイヤはすでに2000psを発生する、世界で最も強力な公道走行車の1つである。

純粋にサーキット走行を想定していることは間違いなく、標準車の1700kgという車重を少しでも削るよう工夫も施されている。標準バッテリーが718kgあることを考えると、このプロトタイプは、耐久性よりも速さを重視した、小型ユニットを搭載していると思われる。

ヘッドライト、ブレーキランプサイドミラーも取り外され、センターロックホイールにはピレリPゼロ・スリックタイヤが装着されている。また、レース仕様のロールケージを装着できるよう、内装はすべて削ぎ落とされているようだ。

エヴァイヤXは、ロータスの標準的な市販車とは一線を画す過激な限定マシンを開発するために新設された、ロータスアドバンスト・プロジェクト(LAP)部門の最初の作品となる可能性がある。


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