俳優として活躍する一方、監督やプロデュース業でも才能を発揮している齊藤工が監督を務める映画『スイート・マイホーム』が9月1日(金)に公開される。このたび本作より予告と本ビジュアルが解禁された。

【写真を見る】演技派キャストが集結し、ある一家に迫る恐怖を映しだす

現在開催中の第25回上海国際映画祭GALA部門や、7月には第22回ニューヨーク・アジアン映画祭コンペティション部門へ出品されている本作。主人公の、長野に住むスポーツインストラクターの清沢賢二を窪田正孝が演じるほか、蓮佛美沙子、奈緒、窪塚洋介らが脇を固める。念願の一軒家を購入した賢二ら家族は、地下に巨大な暖房設備を備える“まほうの家”に引っ越す。理想のマイホームを手に入れ、充実を噛み締めながら新生活をスタートさせるが、その住宅で恐怖に襲われることに。

今回完成した60秒の予告は、やっと手にした幸せの象徴でもあるマイホームでなにか事件が起こり、血相を変えて賢二が帰宅する映像からスタート。次のシーンでは誰かの死体が。妻、ひとみ(蓮佛)のアリバイを賢二に聞きだそうとする警察。一方のひとみも「誰かに見られている感じはずっとあった」と恐怖に怯え、さらに「家に誰かがいた」と主張する。そんななか、赤ん坊の次女であるユキが忽然と姿を消す。「お前、なにも見えてないのか。あいつらに見つかったら終わりだからな!」と兄の聡(窪塚)に叱責され、賢二は子供を探しに地下に向かうことに。また、映像内ではyamaが歌唱する主題歌「返光(Movie Edition)」の一部も解禁。どこか狂気と懐かしさを孕んだバラードとなっている。

あわせて解禁となった本ビジュアルは、背を向ける賢二のシルエットに、賢二、ひとみ、聡の3人や“まほうの家”を建築する住宅会社社員の本田(奈緒)や、賢二の長女であるサチが重なり合ったもの。濃密な「秘密、謎、不気味さ」が渦巻くホラー、ミステリーを予感させるデザインとなった。今回の本ビジュアルデザインは、イラストレーターの羽鳥好美が書き下ろしたイラストをもとに、グラフィックデザイナーの大島依提亜が手がけている。

あわせて、賢二が地下室を覗き込む様子を切り取ったティザービジュアルでデザインされたムビチケ前売券(カード)が本日より発売。オンライン通販用の特典は齊藤監督が撮影した窪田正孝、蓮佛美沙子、奈緒、窪塚洋介のポートレート写真のポストカード。また、劇場販売用の特典は、本ビジュアルを手掛けた大島依提亜が、イラストレーターのサイトウユウスケとともに作りだしたオルタナティブビジュアルのポストカードだ。

その「家」にはなにがあるのだろうか?最後に一家が辿り着く驚愕の真相とはなんなのか?謎に満ちた本作の続報に今後も注目したい。

文/鈴木レイヤ

窪田正孝演じる清沢賢二のシルエットに各キャラクターが配置された本ビジュアル/[c]2023『スイート・マイホーム』製作委員会 [c]神津凛子/講談社