pixivが開催した「青春ラブコメフェス」で受賞した経歴もある弁柄丸(@kanibazooka)さん。普段は別名義で商業漫画家をしており、“弁柄丸”という名前はpixivやTwitterなどの場で趣味で活動する際のハンドルネーム。SNS上には創作漫画や二次創作ものなどさまざまなものがアップされている。

【漫画】本編を読む/「え?そういうこと!?」衝撃の結末が…!!

そんな弁柄丸さんの作品の中から「異海鬼行『神隠しの話』」に注目。「旧校舎に迷い込んだ生徒は神隠しに遭う」という噂を耳にし、好奇心から肝試しに行った“高橋くん”と“みどり”。しかし暗い校舎の中で2人ははぐれてしまう。みどりのことを必死に探す高橋くんの元へ突然知らない高校生が話しかけてきて…。みどりに頼まれて探しにきたという高校生の正体とは…!?みどりは無事なのか…?弁柄丸さんに作品についてインタビューしてみた。

――まず最初に、漫画を描きはじめたきっかけ、得意とする漫画の分野について教えてください。

子供の頃から漫画が好きでずっと描きたいと思っていたんですが、コマを並べる勝手が全く分からず、高校生くらいの頃にようやく描き始めました。ジャンルは問わずいろいろ好きで描いています。何が得意なのか自分ではよくわかっていないのですが、自分の中では漫画の中で人が死んだり怪しいことが起こると少し筆が乗る気がします。

――今回紹介する「異海鬼行」シリーズの「神隠しの話」の設定について教えてください。

「異海鬼行」は「怪異の起こす事件を霊能者が解決する」という、割とコテコテなコンセプトのホラー・オカルトものです。霊能者達は組織に所属し、怪異本人や巻きこまれた人たちの背景にある事情の調査も行いながら解決に奔走します。

実は描いてる私が怖がりなので、怖いシーンよりもドラマパートが多めです。“古い校舎と学生と噂話”という王道が描きたくて生まれた話です

――「異海鬼行」シリーズには魅力的な2人の人物・「深見(ふかみ)ヒノキ」と「野分蒐哉(のわきしゅうや)」が登場しますね。キャラ設定について詳しく教えてください。

深見ヒノキは高校生の霊能者。巻きこまれた人や怪異の心情も汲みながら事件を解決していきます。対して、野分蒐哉は社会人の霊能者で、直接的な戦闘に強く、効率的かつスピーディーに事件を解決するキャラです。2人は同じ師匠を持つ弟子同士ですが、高校生のヒノキの方が兄弟子にあたります。それぞれ怪異や事件に対するスタンスが異なるキャラとして描きました。

――最後に、今後の新作についてのご予定を教えてください。

新作はネームの状態ではストックしてあるんですが、ちょっとまだ作品として起こせていない状況です。今回このインタビューを受けていい刺激にもなったので、最低でも2023年中には何らかのアクションを起こしたいです。

今回紹介した「神隠しの話」には、主に深見ヒノキが登場している。人影を見つけ、みどりだと思って追いかけようする高橋くんをヒノキは止める。先に出口へと促すヒノキに高橋くんは“みどりを置いていけない”と言うが…。「『アレ』は君が追いかけたらダメなものなんだ」と諭すヒノキの言葉の裏に隠された真実とは…?気になった人は「神隠しの話」をチェックしてみよう!

取材協力:弁柄丸(@kanibazooka)

ただの肝試しのはずが旧校舎に迷い込んでしまった…!!この後の展開に衝撃!/弁柄丸(@kanibazooka)