サンシャイン水族館(東京・池袋、館長:丸山克志)は、4月25日の“世界ペンギンの日【World Penguin Day】”を含む4月7日(金)~28日(金)の22日間と、5月31日の“世界カワウソの日【World Otter Day】”を含む5月8日(月)~31日(水)の24日間で、ペンギンカワウソの魅力を発信するとともに、絶滅も危惧されている現状に目を向けるきっかけとなるイベント「世界ペンギンカワウソの日 in サンシャイン水族館2023」を開催しました。
 各イベント期間中、野生生物に関する保全教育プログラムを全国各地で実施する団体「ShoeZ(シューズ)」協力のもと、飼育スタッフによるペンギンカワウソのイベントを実施。また、期間限定で「ShoeZ」によるエコグッズも販売しました。これらの取り組みで得られた売上は今年もShoeZを通して、ペンギンカワウソそれぞれの保護活動に取り組む団体に寄付する予定です。

※本リリースPDFはこちらよりダウンロードいただけます→

https://prtimes.jp/a/?f=d20364-773-f0700258fc3c57dafaa7db6435e97032.pdf

ペンギンについて学ぶイベントの様子

 4月7日(金)~28日(金)のイベント期間中は「ShoeZ」協力のもと、飼育スタッフによる有料イベントを2回、グッズ販売を6回実施。多くのお客様にご参加いただき、売上の約57万円を「ShoeZ」を通してSANCCOB(サンコブ)(※)へ寄付しました。

 サンシャイン水族館は2021年より「ShoeZ」と共に世界ペンギンの日を通してエコグッズの販売やペンギンについて学ぶイベントを実施してきており、毎年多くの方々にご参加・ご協力いただき、その売上をSANCCOBに寄付してきました。3年間で100万円以上の支援を行い、保護されたペンギンや海鳥のエサ代や薬代として使用されています。(2021年には約20万円、2022年には約30万円を寄付)

 

‣ご参考:SANCCOBのスタッフからいただいたメッセージ(2:22~)

  世界ペンギンカワウソの日 in サンシャイン水族館(2022年4月15日投稿)

 5月8日(月)~31日(水)のイベント期間中は世界ペンギンの日イベント同様に飼育スタッフによる有料イベントを2回、グッズ販売を6回実施し、売上の約30万円を「ShoeZ」を通して日本アジアカワウソ保全協会(※)へ寄付する予定です

 2021年よりShoeZと共に世界カワウソの日を通してエコグッズの販売やカワウソについて学ぶイベントを実施してきており、その売り上げを日本アジアカワウソ保全協会に寄付してきました。今年の寄付予定額を加味すると、3年間で計70万円を超える支援となり、カワウソの保全・調査に使用されています。(2021年には約12万円、2022年には約30万円を寄付)

 ‣ご参考:日本アジアカワウソ保全協会の佐々木理事長からいただいたメッセージ(5:46~)

  世界ペンギンカワウソの日 in サンシャイン水族館(2022年4月15日投稿)

種の保存を目的にサンシャイン水族館で飼育していたメスのオタリアカリート」はブリーディングローン(※)で2023年5月9日横浜・八景島シーパラダイスへ搬出し、現在同施設で飼育されています。サンシャイン水族館で現在飼育しているカリフォルニアアシカのオスの「チャップ」やメスの「ミライ」もブリーディングローンによってやってきました。また、もともと当館で飼育していたメスの「パコ」と「チャップ」の間に2021年5月には当館としては初となるカリフォルニアアシカの繁殖に成功し、オスの「チャパ」が誕生しました。

カリフォルニアアシカは野生下において比較的生息数が安定している状況ですが、野生から個体を入手することは難しくなっており、飼育展示の個体数や遺伝的な多様性をこのまま維持することは厳しくなってきます。

 よって国内外飼育施設同士で連携を図り、計画的に種の保存をおこなっていくことが必須となっています。

ブリーディングローンで搬出したメスのオタリア「カリート」

 たくさんの生き物が暮らすサンゴ礁では、天敵となるオニヒトデの大量発生や土地開発等による土砂の流出、表層水温上昇に伴うサンゴの白化などでサンゴの大量斃死(へいし)が起こっています。サンシャイン水族館では、2006年4月より沖縄県恩納村(※)の協力のもとサンゴの保全活動「サンゴプロジェクト」を推進しております。現在、サンゴプロジェクトでは「サンゴ返還プロジェクト」と「サンゴ礁再生プロジェクト」の2つに取り組み、毎年2~3回、恩納村に出向き、サンゴのメンテナンスを実施

 今後もこのプロジェクトを通して、サンゴの保全のみならず、サンゴや環境問題について多くのお客様に考えるきっかけを持っていただけるよう取り組んでまいります。

サンシャイン水族館サンゴプロジェクト公式ウェブサイト https://sunshinecity.jp/file/aquarium/coral_project/

今までの生き物ディスカバリー通信のアーカイブはコチラ

https://sunshinecity.jp/aquarium/animals/discovery/

------------------------------------------------------------------------------------------------
サンシャイン水族館 概要
所在地:東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル・屋上
営業時間:9:30~21:00 ※最終入場は終了1時間前 ※変更の場合あり
入場料:大人(高校生以上)2,600円~、こども(小・中学生)1,300円~、幼児(4才以上)800円~
※変更の場合あり
問合せ先:サンシャイン水族館 03-3989-3466 https://sunshinecity.jp
------------------------------------------------------------------------------------------------

1.サンゴ返還プロジェクト【無性生殖】 (2006年4月~取り組み開始) 

 沖縄県恩納村漁業協同組合よりサンゴをお借りして育成し、殖やしたサンゴを沖縄の海へ還す活動を実施しています。恩納村の海に移植したサンゴが数年後に成長し、一斉産卵で浮遊した卵が流れ着いた新天地で定着することで、サンゴ礁再生の一端を担うことを目標としています。年に2~3回はサンシャイン水族館のスタッフが沖縄県の恩納村に訪れ、同村漁業協同組合のサポートの上で、サンゴ移植エリアの清掃やサンゴの計測・撮影などのサンゴメンテナンスを実施しています。また、サンシャイン水族館に母サンゴを輸送し、水槽内飼育をすることで、自然災害等で恩納村の海のサンゴが死滅した場合の、DNAを保管する役割も担っています。

サンシャイン水族館内にある水槽 「サンゴ礁の再生~恩納村の海から~」

2.サンゴ礁再生プロジェクト【有性生殖】 (2014年12月~取り組み開始)

 このプロジェクトでは、サンゴの卵と精子が受精する有性生殖の方法(※1)を使ってサンゴを殖やし、サンゴ礁の再生を目指します。有性生殖のため、サンシャイン水族館で管理しているエリアの各サンゴがもつ遺伝子型(DNA)を解析し、個体識別を 実施しています。現在は、サンゴ礁の優占種(もっとも数が多い種類)であるミドリイシ科のサンゴを3種類選定し、親サンゴとして沖縄で育てています。毎年6月頃の産卵を目指しており、2017年6月に初めて産卵を確認し、2020年6月には4年連続、プロジェクトで管理しているサンゴの産卵を現地で確認しています。

※2021年以降は、卵の保有まで確認しており、自然のタイミングで産卵が行われていると推察しています。

サンシャイン水族館が管理している親サンゴ(恩納村の海中)
サンシャイン水族館が管理しているサンゴの産卵(恩納村の海中)(2020年6月)
サンシャイン水族館バックヤード にあるサンゴ幼生育成水槽

(※1)サンゴ産卵時には、卵と精子が詰まったバンドルが放出され、バンドルが割れて、中の卵と精子が水中へ飛び出てきます。別の親由来の卵と精子が受精します。

恩納村の海中でサンシャイン水族館サンゴプロジェクトで育成しているサンゴの産卵の様子(2019年) 

 ※画像はすべてイメージです。

配信元企業:株式会社サンシャインシティ

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ