打席で出色のパフォーマンスを披露した大谷。その圧巻の打棒に賛辞が止まらない。(C)Getty Images

「いったいどうやれば、何度も何度もあんなに遠くに飛ばせるんだ? また、ショウヘイ・オオタニがパワーを見せつけた。信じられない。ありえない」

 エンゼルスの地元放送局『Bally Sports West』の名物解説者であるマーク・グビサ氏は、現地6月15日に敵地で迎えたレンジャーズ戦で大谷翔平が放った特大の2ランホームランを驚くしかなかった。

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 無理もない。この日に「2番・投手兼DH」で先発した大谷は投手として6回(99球)を投げていたのだ。にもかかわらず、背番号17の天才はゲーム終盤の8回表に左中間へ飛距離443フィート(約135メートル)の特大アーチを放ったのである。

 前日にも左打者による逆方向の打球では史上最速(116.1マイル=約186.8キロ)の特大の21号を放っていた大谷。数多の試合を見てきたグビサ氏が「信じられない」「ありえない」と繰り返した22号によって今季のホームラン数はメジャーリーグ全体でもトップに躍り出た。ちなみに本塁打と被打率(70イニング以上を投げた投手)でリーグトップに立つのは、いわゆる現代野球が始まったとされる1900年以降では、大谷が史上初となった。

 またも球史に名を刻んだ大谷。日進月歩で進化を続け、ありとあらゆる娯楽を提供し続けるヒーローには、米メディアも賛辞を惜しまない。日夜エンゼルスの情報を発信している専門サイト『Halo Hangout』は「オオタニはまた逆方向の2階席まで打った。もう言葉いらないだろう」と興奮気味に22号を振り返り、次のように訴えた。

「ショウヘイ・オオタニのやっていることを決して当たり前だと思わないでくれと言うのにふさわしいタイミングだ。我々は彼のような選手をこれまで見たことがない。さらに言えば、二度と彼のような選手を見ることができない可能性も十分にある」

 一世一代のスーパースターとして声価を高める大谷。早くも今季のMVPに押す声も聞こえ始めている彼の快進撃から目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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