相性がバッチリな赤と白は、人の目を惹きつける最強のタッグ。そんなカラーリングが印象的なコカ・コーラの自販機は、どんなに遠くからでもひと目で見分けられる。

以前ツイッター上では、思わず目を疑う商品ラインナップを擁したコカ・コーラの自販機に驚きの声が寄せられていたのをご存知だろうか…。

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■明らかに見覚えない商品が…

今回注目したいのは、ツイッターユーザー・ひぃゆさんが投稿した1件のツイート

「どれぐらい前の自販機なんだろ?」「てかPionってなんだ?」と綴られた投稿には3枚の写真が添えられており、見間違えようのない、我らがコカ・コーラの自販機の様子が確認できる。

コカ・コーラ自販機

缶のデザインを鑑みるに、過去使用されていた自販機と推測できるが、商品ラインナップは『コカ・コーラ』や『ファンタ』『爽健美茶』など、令和の現代でもなお現役のエース格ばかり。

コカ・コーラ自販機

しかし、そうした中に紛れ…『Pion』なる謎のドリンクが存在していたのだ。


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■「懐かしすぎるだろ」と感動の声

こちらのツイートは、投稿から数日で1,500件以上の「いいね」を獲得するほど話題に。

他のツイッターユーザーからは「この爽健美茶、懐かしすぎるだろ」「Pionも懐かしいけど、ファンタライチがエモすぎる」「親にお小遣いもらって買っていたやつばかりだ…」などなど、感動の声が多数寄せられていた。

ツイート投稿主・ひぃゆさんは、写真を通して廃墟の美しさ、哀愁、ミステリアス、ノスタルジーを人々に感じとってほしいという思いで活動中の人物。

コカ・コーラ自販機

今回話題となった自販機の写真は、とある道路沿いを車で走行中、寂れた土産屋のような建物付近で発見したものだという。ひぃゆさんは「見た記憶があるような無いような缶のデザインを見てどこか懐かしい気分になり、咄嗟に写真を撮っていました」「その中で唯一、Pionという商品が見た記憶も聞いた記憶もなかったので気になり、情報が得られれば…と思い、投稿しました」と、振り返っている。

そこで今回は、謎商品『Pion』の正体を探るべく『日本コカ・コーラ株式会社』に詳しい話を聞いてみることに…。


■日本コカ・コーラ担当者も困惑

まずは日本コカ・コーラ担当者に、電話口で『Pion』について尋ねてみると、明らかに担当者の頭の上にも大量の「?」が浮かんでいる様子。やはり、かなりレアな商品であることは間違いなさそうだ…。

その後、諸々の詳細を担当者からは「当社の自販機では1997年からペットボトル商品の取り扱いをしています。ツイッターのお写真では缶製品しか取り扱っていないため、97年より前の自販機と思われます」との回答が。

そして、話題の商品『Pion』については、00年2月7日より全国で販売された「果汁・ビタミンC入り微炭酸アイソトニック飲料」であることが判明したのだ。

Pion

缶のデザインそのままに「桃果汁」が使用されたドリンクで、当時は500mlペットボトル商品も発売されていた…ようなのだが、ミドサー世代の記者は既に全く記憶がない。なお、ボトルに描かれた水滴のキャラクターの名前も「ピオン」というそう。

古びた自販機を発見した際は中身を覗いてみると、今回のような「謎のエモさ」を発するドリンクが見つかるかもしれない。

■「煌」が売ってるのはエモすぎる

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

一見普通のコカ・コーラ自販機、謎すぎる商品に目を疑うが… 「懐かしい」と感動の声も