ついに開業を迎えた「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐ メイキング・オブ・ハリー・ポッター」。25年以上にわたり、世界中の何億人もの人々にインスピレーションを与え、魅了し続けてきたJ.K.ローリングの「ハリー・ポッター」の物語。スタジオツアー東京は、実際に映画に携わったクリエイターたちによる、オリジナルの手法と技術で制作した数々の素晴らしいセットや小道具、衣装を楽しみながら、ハリー・ポッターの世界に入り込んだかのような体験ができるまさに“魔法ワールド“のような施設だ。特に注目されているのが、9と3/4番線のプラットフォームと、そこに停車しているホグワーツ特急の列車。そこで今回は、ハリーがロンやハーマイオニーたちとのホグワーツ特急での旅の思い出を振り返り! これを読めば、スタジオツアー東京で見ることができる9と3/4番線とホグワーツ特急のセットが、もっと楽しみになるはず!

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◆マグルには見えないプラットフォーム9と3/4番線は、魔法界への入り口!

 『ハリー・ポッターと賢者の石』で初めて自分が魔法使いであることを知ったハリー。杖や教科書を購入し入学準備を済ませたハリーは、いよいよホグワーツ魔法魔術学校へ向かうべく、キングス・クロス駅へ。マグルには見えないプラットフォーム、9と3/4番線に停まっている赤い列車のホグワーツ特急に乗り込み、ハリーは初めて魔法界へと足を踏み入れる。

 ホグワーツの生徒を乗せた客車でも人気のコンパートメント(個室)に座ることができたハリーは、そこでロンとハーマイオニーに出会う。“予言の子”として魔法界では有名だったハリーを前に、闇の魔法使いヴォルデモート卿につけられた額の傷を見せてとロンにお願いされて見せるシーンの他、社内販売で購入した魔法界のお菓子をロンと2人で食べるシーンや、ハーマイオニーが得意気に披露した魔法でハリーの壊れた眼鏡が直るシーンなど、初めて目にする魔法の数々にハリーと同じようにこれから始まる冒険にワクワクした人も多いはず。

ホグワーツ特急に乗り遅れた2年目、吸魂鬼(ディメンター)に襲われた3年目

 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では、2年生になったハリーがロンとともに、屋敷しもべ妖精ドビーの仕業で9と3/4番線に入る壁を通り抜けることができずホグワーツ特急に乗り遅れてしまった。そこでハリーとロンは、ロンの父の愛車である空飛ぶ車に乗り込みホグワーツ特急を追いかけることに。列車での旅はできなかったが、空飛ぶ車からホグワーツ特急の石炭を積んだ炭水車から客車まで全貌を見ることができる貴重なシーンだった。

 3年生になったハリーたちを描いた『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』では、ハリーとロンも無事に列車に乗り込むことができ、順調にホグワーツ城を目指していたかと思われた。しかし、雨が降り霧のかかる中、列車が途中で停車。冷たい空気が流れ込み吐く息が白くなったその時、ハリーたちのコンパートメントのドアを開けたのは、危険な魔法使いを収容する刑務所アズカバンの看守である吸魂鬼(ディメンター)。人間の幸福な感情と魂を奪うディメンターは、ハリーに近付くと“吸魂鬼(ディメンター)のキス”で魂を吸い取ろうとする。それを助けたのが、偶然ハリーたちと同じコンパートメントに乗り合わせていた新任教師のリーマス・ルーピンだった。倒れて目を覚ましたハリーにチョコレートを差し出し微笑んで安心させようとするルーピンが、信頼できる先生であることがよく分かるシーン。

◆4年目のホグワーツ特急では恋の予感!? そして、ヴォルデモートの存在を感じる5年目

 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で描かれる、4年生になったハリーたちのホグワーツ城へ向かう列車の旅のシーンでは、これまで以上に学生らしいハリーたちの姿が見ることができる。ロンとハーマイオニーが口喧嘩もせず仲良く過ごし、ハリーも気になる女子生徒チョウチャンと列車の廊下で出くわしうれしそう。チャンと目が合い笑いかけられて、「おなか いっぱいで…」と社内販売でお菓子を買おうとしていたのをやめてしまうほど気になっているのが分かる微笑ましいシーンだ。

 しかし、翌年5年生となったハリーの列車での旅は一転。『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』では、日に日にヴォルデモートが力を取り戻しているため、ハリーヴォルデモートの幻を見ることが増え、額の傷も痛むように。しかも、ヴォルデモートの復活を魔法省が認めないせいで、復活を目の前で目撃しているハリーが新聞に「ハリーのハッタリか?」と書かれてしまい、新学期に久しぶりに会った生徒たちから冷たい視線を投げられる始末…。

◆最後のホグワーツ特急での旅、そして今度は見送る側に

 ホグワーツ魔法魔術学校を去り、ヴォルデモートと戦うことを選んだハリー、ロン、ハーマイオニーの3人。列車に乗ってホグワーツ城を目指す旅が最後となったのが、ハリーが6年生になった『ハリー・ポッターと謎のプリンス』。ヴォルデモートが復活したことを魔法省がやっと認め、魔法界は再び恐怖を感じている中、ハリーマルフォイヴォルデモートの手先になったのではと疑っている。列車の中で居ても立っても居られなくなったハリーは、透明マントで姿を隠しマルフォイの様子を見に行ってしまう。しかし、ホグワーツ城に到着し生徒たちが列車から降りていき誰もいなくなった客車で、隠れていたハリーに気付いていたマルフォイに石になる呪文をかけられ、動けないまま置き去りにされてしまう…。そこに現れたのが、ちょっと変わりもののレイブンクローの生徒ルーナ・ラブグッド。派手な眼鏡をかけて登場したルーナが、透明マントで見えないはずのハリーに気付いて石になる魔法を解き助けた。

 その後、ハリーたちはヴォルデモートを倒すため旅に出たため、列車に乗って学校に戻ることはなかった。再びハリーたちがホグワーツ特急の停まっている9と3/4番線に訪れる姿が描かれたのは、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』の終盤である。ハリー、ロンやハーマイオニーの子どもたちが、ホグワーツ特急に乗り込むのを見送るシーンだった。

 主人公ハリーたちが新学期にホグワーツに戻るのと一緒に、まるで観客も魔法の世界に連れて行ってくれるような、「ハリー・ポッター」シリーズで重要な役割を担っていたホグワーツ特急。スタジオツアー東京では、細部までこだわり抜き再現された9と3/4番線とホグワーツ特急をじっくり見ることができ、一歩踏み出せばそこは魔法の世界に。さらにスタジオツアー東京内にある、レイルウェイショップには、9と3/4番線のホグワーツ特急をモチーフとしたグッズもたくさんあるのでチェックしてほしい!

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