佐々木朗希

18日、横浜スタジアムで行われたセパ交流戦横浜DeNAベイスターズ千葉ロッテマリーンズ3回戦で、千葉ロッテのエースで昨年は完全試合も達成した佐々木朗希が、今シーズン初となる本塁打の洗礼を浴びた。


■石田−佐々木の先発

この日の試合前まで、10勝6敗で交流戦2位、首位巨人とは0.5ゲーム差につけていたDeNA。雨天ノーゲームとなった北海道日本ハムファイターズとの再試合をひとつ残すものの、初の交流戦優勝のためには絶対に負けられない一戦だ。

一方。千葉ロッテの先発は、WBCでも世界の強力打線をきりきり舞いさせた完全試合男・佐々木朗希DeNA先発・石田健大は、1回こそ3塁まで走者を進められたが、持ち前の粘りの投球。

ただ、4回表に中村奨吾にソロ本塁打を浴び、先制を許した。


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■牧の適時打で逆転、さらに宮崎が…

宮崎敏郎

「シン・マシンガン打線」の呼び声も高いDeNAは、その裏、すぐさま反撃。2死3塁から4番・牧秀悟の適時打で同点に追いつく。

ビッグイニングになったのは6回裏。2死2塁から再び牧の適時打で2−1とリード。さらに牧を3塁において、現在セ・リーグ首位打者宮崎敏郎が右翼スタンドのポール際ぎりぎりに本塁打を放った。

千葉ロッテの本拠地・zozoマリンスタジアムよりは小さな横浜スタジアム。佐々木としては討ち取った当たりの感触だったためか、スタンドに飛び込んだ打球を見送ったあと、首を振りながら苦笑する場面も。

試合は4−1とDeNAリードのまま今も進んでいる。


■パの好投手を撃破

佐々木が本塁打を打たれたのは、今季初。DeNA打線は、今年の交流戦で、防御率パ・リーグ1位の西武の高橋光成、今季5連勝負けなしだったオリックスの山下瞬平太を打ち崩して勝利。

佐々木と同じく今季被本塁打ゼロだったオリックス宮城大弥からは3本の本塁打を叩き込むなど、パ・リーグの強力投手陣を粉砕してきた。18日の試合で交流戦首位の巨人が楽天に1−2で敗れたため、初の交流戦優勝も見えてきたDeNA

NPB日本人最速投手の佐々木を撃破したことは、大きな自信になりそうだ。


■執筆者紹介

タカハシマコトニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター

1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。

著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社

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(取材・文/Sirabee 編集部・タカハシマコト

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