敵地ファンも騒然の大谷の活躍(C)Getty Images

 勢いが止まらない。エンゼルス大谷翔平は18日(日本時間19日)敵地で行われたロイヤルズ戦に「2番・指名打者」で先発出場。5回の第3打席に2試合連続となる豪快アーチを叩き込んだ。

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 1点を追う5回無死二塁。それまで2打席連続無安打と封じられていたメジャー通算224勝のグリンキーの113キロカーブを完璧に捉え、ライトスタンドへ運んだ。打球速度117.1マイル(約188.5キロ)飛距離は422フィート(約128.6メートル)をマークした。今季最速189キロアーチに敵地のファンも騒然となった。MLB公式も大谷の24号2ランを動画で紹介し、「ショウヘイ、君はえげつないよ!」と絶賛するなど、衝撃は広がっている。

 これで24本塁打、58打点ともに両リーグ単独トップに立ち、米通算400打点にも到達した。ここ19試合で12発、シーズン53発ペースと異例の量産態勢を続けている「ユニコーン」大谷をめぐって、米球界では早くもMVP論争が白熱している。

 指揮官のネビン監督は15日(日本時間16日)の試合で大谷が6回6安打2失点で6勝目をあげた試合でMVPに関する質問を受け「昨年も言ったが、ジャッジは私にとって息子のような存在だが、誰かが二刀流をするまでは(大谷が)MVPであるべきだ」と唯一無二の存在として活躍する大谷のパフォーマンスを強く支持した。

 続けて昨年も最後までMVP論争が続いたことを受け「(受賞した)2年前と去年で何が違ったのか。誰か理由を説明してほしい」と大谷ファーストの姿勢を崩さなかった。

 一方で大谷は今季、投手としてすでに6勝、本塁打、打点とも両リーグ単独トップとメジャー挑戦6年目にして、いよいよ二刀流の真骨頂を発揮している。

 大谷のパフォーマンスに関してはメジャー通算251勝のレジェンド左腕C・Cサバシアが「お前たちはまだ俺を信じないのか?!」とツイートすると賛否両論の声も沸き上がるなど、すでに6月にしてヒートアップしているが、現在ア・リーグ本塁打争いを繰り広げるアーロン・ジャッジヤンキース)はIL(負傷者リスト)入りしており、復帰時期も不透明となっている。

 このままハイペースにアーチ量産が続けば、早い内に論争にも決着がつくかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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