ハロプロ研修生による定期公演「Hello! Project 研修生発表会 2023 6 月「涼暮」」が 6 月 18 日 大阪・Zepp Namba で開催された。


公演は今回から声出しが可能となり、多くの歓声に迎えられながらハロプロ研修生ユニット’23 を含むハロプロ研修生 12 人(※)と OCHA NORMA の総勢 22 人が全 18 曲を披露した。(※牧野永愛は、一部テスト期間と重なるため欠席) 本稿では昼夜行われた公演のうち、昼公演の模様をレポートする。 



ライブは出演メンバー全員で披露した Berryz 工房の「スッペシャル ジェネレ〜ション」からスタート。観客たちのぴったり揃ったコールが響く中、力強いパフォーマンスで声援に応 え会場の熱を一気に上げた。続く「世界一 HAPPY な女の子」でも明るい曲調に合わせて様々な表情を見せ公演の始まりを盛り上げた。 MCまことシャ乱Q)の司会進行によるメンバー紹介と挨拶の後は下井谷幸穂と上村麗菜、4 月に開催された春の公開実力診断テストから参加している新人ハロプロ研修生の河野空愛・林仁愛の4人が梅雨時期にぴったりのタンポポ#「アンブレラ」を披露。まだ加入し て間もない河野・林だが体を大きく使って表現する姿からは緊張よりも楽しさが伝わってきた。 


続いて吉田姫杷、川嶋美楓、後藤花が歌うのは Buono!「雑草の歌」だ。マイクスタンドを使いこなした三者三様の表現。メッセージ性の強い歌詞が真っすぐに伝わってくるパフォ ーマンスで観客を圧倒させた。 ハロプロ研修生ユニット’23 は「女で地球は回ってる」でキレのあるダンスとクールな表情を見せたかと思うと、橋田歩果のソロから始まった High-King「記憶の迷路」では繊細な心模様を歌声に乗せ、表現の幅を見せつけた。回を増すごとに完成度を上げている研修生ユニッ ト’23。 彼女たちが今回一生懸命に表現した「切なさ」や「もどかしさ」が大人になるにつれどんな風に変化して曲に表れてくるのか、今後がとても楽しみだ。 


次の MC では村越彩菜が進行を務め松原ユリヤと共に、河野空愛と林仁愛に一問一答で質問を投げかけた。 「飼ってみたい動物は?」という質問に河野は「クラゲ」林は「フェレット」と返答。理由を聞かれ、「家にライトアップした水槽を置いてその中にクラゲを入れるとオシャレだから飼ってみたい」と答えた。 林は村越からフェレットのジェスチャーを求められると即座に体で表現し、対応力の高さを見せた。松原は辛い物が好物だという河野に「どれぐらいの辛さまでいけますか?」と聞く。河野は「51万スコヴィルくらいまでいけます!」「ハバネロの1つ上くらいの辛さです」と自信たっぷりに答え「食べてみてください!」と誘うが松原は「無理です」と冷静に返答。会場に笑いが起こった。また好きなスポーツにドッジボールを挙げた林には「当てるのが好きか逃げるのが好きか教えてもらっていいですか?」と質問。「逃げる方が好きです」 と答える林に松原が「私、前ドッジボールをやっていた時があるので今度対決しましょう!」 と約束して質問コーナーは終了。 


その後は<春の公開実力診断テスト>の受賞者によるソロパフォーマンスへ。衣装はテスト時に着ていたセルフプロデュース衣装だ。 まずは準ベストパフォーマンス賞を受賞した後藤花がモーニング娘。「Be Alive」を披露。観客一人一人と目を合わせるかのようにゆっくりと目線を動かしながら丁寧に歌い上げる姿が印象的。ベストパフォーマンス賞を受賞した川嶋美楓が歌うのは℃-ute「悲しきヘブン (Single Version)」。難しい楽曲だが伸びやかな高音とパワフルな声量で堂々と歌い上げ、確かな実力を披露した。 その後は吉田姫杷のセンターから下井谷幸穂、上村麗菜、河野空愛・林仁愛の 5 人で美勇伝 「恋する♡エンジェル♡ハート」をパフォーマンス。恋する乙女心ピュアに表現した。 


ここからはハロプロ研修生から OCHA NORMA のステージへ。 ライブ新曲「ラヴィ・ダヴィ」ではこれまでの OCHA NORMA とはまた違った艶やかなか っこよさでパフォーマンスし、その後は「ウチらの地元は地球じゃん!」を披露。ライブ新曲「なんだかんだエヴリデー!」では「一番の大切は 元気でしょ 笑顔でしょ」という歌詞 の通り、元気な歌声と優しい笑顔を見せ会場は幸せな空気に包まれた。 続いての MC ではハロプロ研修生からハロー!プロジェクトのグループへの昇格が決まったメンバーに話を聞いた。まずは Juice=Juice に加入した川嶋美楓。意気込みを聞かれ、 「Juice=Juice のかっこいい先輩方とこれからたくさんの素敵なステージに立って、パフォーマンスの面でも必死に頑張っていきたい」と答えた。 また「Juice=Juice で仲良くなりたい先輩は?」という質問には武道館公演の時に一緒にお弁当を食べてくれたという遠藤彩加里を挙げ「年齢も近く武道館の時も気にかけて下さ って、すごく嬉しかったから」と理由を述べた。 続いて、アンジュルムに加入した後藤花は「アンジュルムの先輩はすごくかっこよくてキラキラしているので私もそういう風にキラキラしたお星さまみたいなパフォーマンスが出来 るようになりたい」と語った。 下井谷幸穂は「まずは全力でアンジュルムとしての活動を楽しんでいきたいしスキルの面でもアップしていきたい」「新しい幸穂をたっくさん見せていきたいと思います!受け止めて下さいね!」と愛嬌たっぷりに語りかけ、客席からは温かい歓声があがった。 ハロプロ研修生ユニット’23 に加入した吉田姫杷は「先輩方の足を引っ張らないようなパフォーマンスで少しでも早く馴染んでいけるようにこれから頑張りたい」と抱負を述べ、 上村麗菜は「私は研修生ユニットの先輩方のパフォーマンスが本当に大好きで一緒に活動できることが嬉しい」「自分の個性も出しつつ頑張ります」と宣言。 最後はハロプロ研修生ユニット’23 の植村葉純が「新しく加わった 2 人と、7 人で協力して デビューに向けて頑張ります」とまとめて、コーナーを締めくくった。 なお吉田と上村のハロプロ研修生ユニット’23 としての活動は 8 月頃からスタートする予定だ。 


公演は終盤。メンバーを入れ替えながらハロプロ研修生の曲を続々と披露していく。まずは 松原・小野田・橋田・村越・植村・川嶋・吉田・上村による「目立って Do Dance」。パワフルなダンスで会場をさらに盛り上げていく。 続いて松原・小野田・橋田・村越・植村・後藤・下井谷が歌うのは「Say! Hello!」。地球に思いを馳せるハロー!プロジェクトならではの楽曲を可愛らしく歌い上げた。 松原・小野田・橋田・村越・植村・吉田・後藤・下井谷は「表参道 A5」でセンチメンタルな寂しさやモヤモヤした感情を大人の表情で表現。 さらに「Crying」では1列目のセンターに植村、その両脇には河野・林という立ち位置で松 原・小野田・橋田・村越・川嶋・上村と共に青春真っただ中の爽やかさでパフォーマンスを披露。 楽曲ごとに表現方法をガラリと変え、それぞれのメンバーの個性が光るステージとなった。 その後はハロプロ研修生全員で「情熱スパークル」をパフォーマンス。ひたむきに夢を追う 彼女たちにぴったりの楽曲でポジティブなメッセージを真っすぐに届けてくれた。 


最後のMCを挟み、公演を締めくくるのは「Hello! まっさらの自分」。参加メンバー全員でファンと目を合わせながら笑顔で歌い上げ、「ありがとうございました!」と感謝を伝えた。 観客からは大きな歓声と拍手が送られ公演は幕を閉じた。 常に全力で素直で正直なパフォーマンスをするハロプロ研修生。公演を通して改めて研修生にしか出せない輝きがあると強く感じた。  

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