主砲のアーチに敵将も脱帽だ。
エンゼルスの大谷翔平は現地時間6月18日(日本時間19日)、敵地でのロイヤルズ戦の5回に今季24号となる2ラン本塁打を放った。2日続けてのアーチにより、15連続試合安打、リーグでの本塁打数は2位のアーロン・ジャッジに5本差をつけ、打点58もトップに躍り出ている。
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エンゼルスはこの日の序盤、ロイヤルズ先発、通算224勝を誇るザック・グレインキーの緩急に惑わされていた。グレインキーが投じる140キロ中盤の速球やスライダー、シンカーといった球種と共に、110キロ台のカーブを織り交ぜ、3回まで1安打に抑えられていた。大谷も初回は内野ゴロ、3回の第2打席は速球で追い込まれた後、最後は緩やかなカーブにバットが空を切っている。
しかし、4回にエンゼルス打線はグレインキーに連打を浴びせ1点を奪うと、1-2で迎えた5回、大谷に一発が生まれた。ランナー1人を置いた場面、前の打席と同じように追い込まれるも、6球目のカーブが甘く入ったところを見逃さずフルスイング、右中間スタンドへ運んだ。
両主軸の久々のアベックアーチという、13連戦の最後をいい形で締め括ったエンゼルスの勝ちっぷりは、メジャー公式サイト『MLB.com』でも報じられており、その中ではロイヤルズのマック・クアトラーロ監督のコメントも紹介されている。
ゲーム終了から間もなく配信となったトピックでは「殿堂入りする可能性が高いロイヤルズのスターターが、エンゼルスのスーパースターで殿堂入りの可能性があるショウヘイ・オオタニとマイク・トラウトに敗れた」と3名の大物プレーヤーの対戦を伝えながら「エンゼルスの2人は5回にグレインキーから連続本塁打を放ち、エンゼルスがリードを築いた」とゲーム展開を綴っている。
その上で、ロイヤルズ指揮官が試合後、「彼らは何年にもわたって多くの投手に確かに同じことをしてきた」と序盤に苦しんだベテラン右腕を攻略したことを称え、その上で「このゲームで最高の打者が2人いる」と語ったコメントを掲載。さらに同メディアは大谷が3回に空振りしたカーブを次の打席で打ち返したことについて「オオタニはそれを打席から時速117.1マイルで打ち砕いた」と本塁打の打球速度も記している。
エンゼルスはこの後、1日休みをおいてホームでのドジャース戦を戦う。敵将も認める両スラッガーの豪快な一打により、前日に喫した逆転負けのイメージを払拭し、首位獲りへ向け勢いをつけるにはこの上ない勝ち方となった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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