●ゲスト:森田健作(もりた・けんさく) 1949年東京都生まれ。1969年、映画「夕月」(松竹)で芸能界デビュー。1971年、ドラマ「おれは男だ!」(日本テレビ系)に主演し、主題歌「さらば涙と言おう」が大ヒット。その後も映画「砂の器」(松竹)、ドラマ「男たちの旅路」(NHK)、「大岡越前」(TBS系)など数多くの作品に出演。1992年参議院議員に初当選。1998年から衆議院議員として活動し、沖縄開発政務次官、文部政務次官などを歴任。2009年からは千葉県知事を3期務めた。現在は「もしもで考える…なるほど! なっとく塾」、(BSフジ)、「森田健作 青春の勲章はくじけない心」(ニッポン放送)、「森田健作青春もぎたて朝一番!」(FM NACK5)にレギュラー出演中。今年、タイのパンヤピワット経営大学の客員教授に就任。

 1992年参議院議員に初当選して以降、30年以上を政治家として過ごしてきた森田健作。2021年に政界を引退し、現在はとにかくのんびりしていると言う。そんな青春の巨匠に、同い年で親交も深い天才テリーが喝! ステージ上での2人の共演が、今秋中にも実現する!?

テリー 千葉県知事を辞めて、もう2年以上なんだね。結局、政治家は何年やったんでしたっけ?

森田 国会議員から数えたら30年です。最後(県知事)は3期12年。長いよ、私にとってはね。

テリー 国会議員と知事って、どっちがいいの?

森田 どうかな。国会議員をやってる時は、例えば私は文部(文科省)だったから、主に文教にかかわってたじゃない。でも、知事は全部だからね。

テリー やりがいがあるでしょう。どうしたって国会議員は歯車のひとつじゃない。

森田 そうね。やりがいっていうか‥‥。テリーさん、格好つけるわけじゃないんだけど、私は「これはこうしたらいいんじゃないか」とか「これは何でこうなってるんだ」とか、そういう疑問から入っていったから、政治家は目的じゃなくて手段だったんですよ。

テリー 手段って? 何かをやるための?

森田 そうそう。例えばアクアラインにしてもね、通行料が3000円とか4000円って高すぎると思ってたわけじゃない。「せっかく1兆4000億円もかけて作ったのに閑古鳥が鳴いてるなんて、これでいいんだろうか」「絶対に安くすべきだ」と。それで800円に引き下げたんだけど。

テリー もちろん知ってますよ。俺なんかアクアラインを走るたびに森田健作の顔が浮かびますから。

森田 ほんとに? それは確かに知事じゃないとできなかったんですよ。だから、知事になりたくてなったわけじゃないの。そこはちょっと違うんだね。

テリー まぁ、それはわかりますけど。じゃあ、今振り返ってみて、知事としての自分に何点つけます?

森田 それはもう150%、自分の力を出し切ったと思ってますよ。

テリー ということは150点?

森田 いや、違う違う。点じゃないんだよね。自分の力を150%出した。だから点数は、皆さんが考えてくれれば。

テリー 自分では何点だと思うの?

森田 150%出したから、及第点だと思うよ。

テリー ああ、及第点。じゃあ、心残りは? 「これやっときゃよかった」とかさ。

森田 ないね。

テリー ないの?「巨大キャバレーを作っときゃよかった」みたいなさ。

森田 そんなのないよ(笑)。どうもテリーちゃんが相手だと、同い年だから話がそっちに行っちゃうけど。

テリー 俺、スケベな話しかしないから。

森田 でもね、今になって思うのは、150%力を出せたのは、みんなのおかげですよ。ほんとに私は副知事、職員に恵まれた。

テリー あ、そう。東京、神奈川、埼玉なんかもそうだと思うけど、実は優秀な役人って多いんだよね。

森田 そう思います。みんな優秀だし、ほんとに頑張ってくれましたよ。

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