打撃で出色のパフォーマンスを披露している大谷。その図抜けたポテンシャルへの注目度が高まり続けている(C)Getty Images

 大谷翔平エンゼルス)が猛烈な勢いで打ちまくっている。

 現地6月18日ロイヤルズ戦で今季24号を放った大谷は、メジャーリーグ本塁打王争いでトップに君臨。打率も.300に乗せ、出塁率(.384)と長打率(.632)とハイスタッツを記録するなど、チーム内では13冠だ。すでに6勝をマークしている投手成績を含めれば、驚異の22冠となる。

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 シーズン53本ペースと本塁打を量産する大谷。とりわけ、直近1週間の打撃は出色だった。打率.435、6本塁打、12打点、出塁率.588、長打率1.304と軒並みハイアベレージをマークし、強打者が居並ぶメジャーでも図抜けているポテンシャルを改めて知らしめる結果となっている。

 打席の半分以上の割合で出塁し、打てばほぼ確実に長打を放つ――。対峙したとして、これほど恐ろしい打者がいるだろうか。そんな文字通りの無双状態にある大谷への賛辞は依然として収まる気配がない。

 全米野球記者協会のメンバーでもあるジャーナリストのフランシスロメロ氏も二刀流スターに興味を抱き続ける一人だ。同氏は、本塁打(24本)と打点(58本)でリーグトップに立ち、投手としても被打率(.178)がリーグ最少である大谷の異能ぶりを次のように評している。

「彼がやっていることは時代を超越するものだ。オオタニと同じことをやっている選手は別の世紀に属しているんだ」

 また、エンゼルスの地元放送局『Bally Sports West』のリポーターであるパトリック・オニール氏も賛辞を惜しまない。大谷が1927年に大打者ルー・ゲーリックが記録した18試合で28安打、18長打、15四球、11本塁打、3盗塁に並んだ快挙をふまえ、「ショウヘイは史上最高だ」と強調。そして、「私は野球大国が求めるストーリーを殺し、周囲が『史上最高の選手』として取り上げざるを得ない状態にさせるのがたまらない」と指摘した。

 現時点で全く止まる気配がない大谷。彼の驚異的なパフォーマンスに対する注目は日々高まる一方だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

“打ちまくる”大谷翔平 無双状態の二刀流戦士に賛辞は止まず「『史上最高の選手』として取り上げざるを得ない」