エンゼルスが誇る2人の大砲が爆発。エンゼルスは地区2位に躍り出た(C)Getty Images

 現地6月18日(日本時間19日)、エンゼルス大谷翔平は敵地で行われたロイヤルズ戦に「2番・DH」で先発出場。5回の第3打席に放った今季24号を含む4打数1安打2打点の活躍でチームの勝利に貢献した。

 1点ビハインドの5回無死二塁、大谷は相手先発のザック・グレインキーが投じた6球目のカーブを引っ張り、打球をライトスタンドへ運んだ。打球速度117.1マイル(約188.5キロ)、打球角度は22度、飛距離422フィート(約128.6メートル)を計測し、2試合連続のアーチを記録した。

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 もう1人のスターも黙っていなかった。大谷に続く3番のマイク・トラウトも初球を完璧に捉え、打球をレフスタンドまで運ぶ15号ソロを放ったのだ。大谷は笑顔を浮かべながら兜を持ってトラウトを出迎え、今季6度目の「トラウタニ弾」を喜んだ。

 この日はチームが誇る2人のスターの活躍で勝利したエンゼルス。敵将も大谷とトラウトを絶賛していた。MLBの公式サイトは記事を配信し、ロイヤルズのマット・クアトラーロ監督のコメントを紹介。同監督は「(大谷とトラウトは)球界で最高の打者の2人。彼らは3巡目にはアジャストしてくる」と話し、敵チームながら大谷とトラウトを称えていた。

 また、同サイトではこの日先発したロイヤルズザック・グレインキーのコメントも紹介。メジャー通算224勝を誇る右腕は大谷について、「オオタニにとって簡単な球を投げてしまった。彼はとてもホットな打者だ。カーブを使いすぎると、簡単に打たれてしまうことがあったが、今日もそうだった」と話し、二刀流に脱帽の様子だった。

 「トラウタニ弾」には現地メディアも続々と反応。地元放送局『Bally Sports West』の公式Twitterは「トラウタニ!同一試合での本塁打は通算28回目。エンゼルス史上2番目の多さだ!」と紹介。MLB通算132勝を挙げたエンゼルスOBのマーク・グビザ氏も自身のTwitterで、「オオタニとトラウトが2者連続アーチを達成!24本目のショウヘイと15本目のトラウト!!オオタニは117.1マイルで422フィート、トラウトは105.4マイルで408フィートを叩きだした!」とツイートし、「トラウタニ弾」に興奮した様子だった。

 両スターの活躍もありこの試合で勝利したエンゼルスは首位のレンジャーズに次いでア・リーグ西地区の2位に浮上。ワイルドカード争いでもプレーオフ圏内につけた。悲願達成には大谷とトラウトのさらなる共演が必要だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

大谷翔平とトラウトの「トラウタニ弾」は通算28回目でチーム歴代2位 敵将は2人のスターに脱帽「球界最高の打者の2人だ」