電動工具メーカーの浙江開創電気(301448/深セン)が6月19日深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格18.15元に対し、初値は93.39%高い35.10元だった。終値は同2.20倍の39.87元だった。
 
 同社は2015年設立の民営企業。切削、研磨、ハンマーなどの機能を持つハンディ式電動工具の研究開発、設計、製造、販売を主業務としている。主に家庭装飾、木材加工、金属加工、自動車メンテナンス、建築、道路建設などの分野で利用されており、北米、欧州、アジア、南米、オセアニアと世界の広い地域に製品を輸出している。19年の電動丸ノコ輸出額は中国国内業界9位、アングルグラインダーの輸出額は15位。20年1〜7月におけるレシプロソーの輸出量は業界5位。
 
 22年12月期の売上高は5億9793万元(前期比25.78%減)、純利益は5469万元(同16.99%減)。23年1〜3月期の売上高は1億3236万元(前年同期比21.67%減)、純利益は1107万元(同2.35%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の5億3909万元(約107億円)は、約38%の2億217万元を年産100万台のリチウム電池ハンディ電動工具生産ライン建設プロジェクトに、約13%の6818万元を年産100万台の交流電動工具生産ライン建設プロジェクトに、約7%の3659万元を研究開発センタープロジェクトに、約15%の8214万元を販路拡大・ブランドづくりプロジェクトに、約28%の1億5000万元を運営資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

【深センIPO】電動工具メーカーの浙江開創電気、初値は公開価格を93.39%上回る35.1元