オリヴェイレンセでのレンタル移籍期間が終了し、帰国している“キング・カズ”こと元日本代表FW三浦知良が20日、横浜FCのトレーニングに参加。その後、メディアの取材に応じた。

56歳でポルトガル2部リーグでのプレーを果たすなど、大きな話題を呼んだ海外挑戦。現在は日本へと戻り、先日までは古巣でもある鈴鹿ポイントゲッターズのトレーニングに参加していた。

また、18日にはヴィッセル神戸vs横浜FCYBCルヴァンカップを観戦。7月1日に退団するスペイン代表MFアンドレス・イニエスタを祝福するなど、話題を読んでいた。

20日、横浜FCで5カ月ぶりとなるトレーニングを行った三浦。トレーニングには、昨シーズン限りで現役を引退し、現在はコーチを務める中村俊輔氏も参加したと明かした。

「あの時はシーズン前のキャンプだったので違う雰囲気でした。天皇杯を控えた前日だったので、練習も強い負荷ではなかったですし、雰囲気もシーズン前よりは柔らかかったかなと思います」

「みんな知っている選手ばかりでしたし、今日は俊輔も練習に参加してくれていて、俊輔と組んで、練習では2トップ気味にやって楽しかったです」

よく知る選手たちと汗を流し、中村ともピッチ上で共演した三浦。「1、2回中盤でパス交換ができて、それで今日は満足です」と、満足感を口にした。

気になるのは移籍先。レンタル移籍を終え、横浜FCに戻るのか、再びオリヴェイレンセに行くのか、他のクラブからも打診はあるという。

移籍については「どのクラブも誠意を持って話をしていますし、色々な条件面をいただいている」と交渉は行っているとした中で、「自分自身があと決めるだけかなと思います」と、決断は自分に委ねられていると語った。

日本代表戦がこの日は行われるが「いつも楽しみにしています。この前の試合も楽しみにしていましたし、試合も観ました。今日も楽しみにしています」とコメント。かつては共に日の丸を背負った森保一監督にもメッセージを送った。

「監督という職業は大変だと思います。特に代表ともなると、すべての期待を背負ってやると思うので。森保監督の思っているサッカーを選手と一緒に作っていってほしいです」

「またすぐにW杯も予選も始まったりして、あっという間。素晴らしい選手がいるので、その選手たちが躍動できるようにやっていってほしい」

キングのエールを受けた日本代表。56歳の三浦はどこでプレーするのか注目が集まる。