本書を通じて私が訴えたい「シン・学校改革」への思いは、たったひとつです。

それは、児童生徒にせよ教師にせよ、教育現場で理不尽に傷つき、

学校からドロップアウトを余儀なくされる悲劇を繰り返さないことです。《本文より》

「定額働かせ放題」「やりがい搾取」と呼ばれ、教師の残業を認めない=教師に残業代が支払われない「給特法」。

部活動の強制加入、制服着用や身だしなみ指導など、生徒の心を傷つけかねない理不尽な「ブラック校則」。

これらの改善を求め、SNS上で訴え、署名活動を行い、ついには国にまで乗り込んだ著者・西村祐二氏は現役の高校教師。

過労で倒れて現場を去った教師、ブラック残業に疲弊していく教師、校則に追い詰められる子ども、教職の道をあきらめざるをえない若者のために、そして「何よりも、そんな日本でいいはずがない」という強い思いから、リスクを冒しながらも実名と顔を出し、「おかしい」ことは「おかしい」と言い続けてきた軌跡と舞台裏、そして、これからの教師の働き方、学校のあり方、生徒の権利、日本の未来について綴りました。

教育の未来は日本の未来です。

だから、生徒も保護者も教師も、教育委員会も自治体も、文部科学省も政治家も、教師を目指す人も、子どもがすでに巣立った人も、子どもを持たない人も。

この国に生きるすべての人が手に取り、一緒に考えていただきたい、そんな一冊です。

【目次】

はじめに 

第1章 「定額働かせ放題」に挑む  

第2章 「ブラック校則」に挑む 

第3章 これからの働き方を考える 

終章 教師になるまでのこと 

おわりに

付録1. 著者年表  

付録2. 毎日新聞特集 ストーリー 「8時間で帰れる職場」訴え 現役教師、働き方問う/リスク覚悟 実名で

【著者情報】

1979年兵庫県西宮市生まれ。2002年、関西学院大学卒業後、小劇場や自主映画の世界で活動。30歳で岐阜大学大学院に進学し、32歳で岐阜県立高等学校地歴科教諭(現職)。勤務の傍ら、‘16年8月より「斉藤ひでみ」名義で教師の労働問題や生徒の校則問題について発信を始め、文部科学省への署名提出、参議院文教科学委員会での参考人陳述等を行った。Change.orgのオンライン署名ではユーザーが選ぶ年間大賞「2019 Changemaker Award」を受賞。共編著に『教師のブラック残業』(学陽書房)、『校則改革』(東洋館出版社)、共著に『迷走する教員の働き方改革』『#教師のバトンとはなんだったのか』(岩波ブックレット)、『先生がいなくなる』(PHP新書)。ドキュメンタリー番組「聖職のゆくえ」(福井テレビ)に出演。‘23年現在、高校勤務を続けながら名古屋大学大学院(博士後期課程)に学ぶ。

Twitter:@kimamanigo0815

【書籍概要】

書名:『シン・学校改革 「定額働かせ放題」と「ブラック校則」に挑む現役教師』

著者:西村祐二

発行:光文社

発売日:2023年6月21日(水)発売予定 

※流通状況により、一部地域では発売日が前後します。

価格:1,760円(税込)

判型:四六判ソフトカバー

配信元企業:株式会社光文社

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