青山学院大学に在学する現役女子大生で、演技やバラエティなどマルチに活躍している中川紅葉さんによるエッセイ連載「ココロすっぴん」。かなりの読書家で、大学生・タレント・インフルエンサーなどのさまざまな顔を持つ彼女が日々感じたことを、忖度なく書き綴ります。

【写真】Z世代の流行りについていけない!?現役女子大生タレントの中川紅葉さん

小学生の頃、半年懇願し続けたニンテンドーDSのソフトをサンタさんから貰い、2日で飽きた、いや諦めた私がその後ゲームにハマるわけもなく。アニメや漫画が好きだったわけでもなく。高校生になってからも、流行りのYouTubeやTikTokはほぼ見ずに生きてきてしまいました。

あまりにもYouTuberさんを知らないので、最近何人もの友達から若干引かれている自覚があるほど。東海オンエアさんやコムドットさんのお名前はもちろん知ってはいたのですが、動画は観たことがなかったのです。なんせYouTubeを開いてもカップル大食い顔出しなしYouTuberさんばかり観ているので…。(癖強)

そこで皆、次にこう聞くのです。「休みの日は何をしているの?」と。この質問が世界一難しい。「休みの日のスケジュールを言える人がいるのか?」「寝て食べてテレビを観ていたら1日なんてあっという間」とマネージャーさんに愚痴を漏らしたところ、どうやら私は人よりテレビっ子ということが判明しました。

最近家にテレビがない友達が増えてきたなとは思っていたけれど、今時の若者は見逃し配信を携帯で観るのが主流と聞いて驚きました。なんか分からんが、私は絶対にテレビでドラマを観たいのです。見逃しアプリの広告が待てないほどの自分のせっかちさも関係すると思うのですが、あの大画面で観るからドラマの意味があるんじゃないか!と声を大にして言いたい。映画もNetflixじゃなくて映画館で観たい。なんなら漫画を読むなら絶対にアプリじゃなくて紙だろ!とも言いたい。

■本当は皆の会話に入ってドヤ顔をしたい

「大人っぽいね」とか「人生何周目?実は35歳くらいでしょ」とよく言われる理由が分かった気がします。私は意外と現代っ子ではないからだと。

ただ前回のエッセイでも書いた通り、キラキラインスタグラマーには憧れるし、ゲームや漫画やアニメが好きな人間を見ると何か魅力的に見えるし、空き時間にNetflixを観ている異性はカッコよく見える。いやちょっと言い過ぎたけど。

友達が盛り上がってる中ニコニコと話聞きながら、でも何も発言しない子っていませんでした?多分そのタイプには2種類あって。“友達が好きな話をして盛り上がってるのを見て楽しんでいる優しいタイプ”、そして“皆が何の話をしているか分からないから出来るだけ墓穴を掘らないように黙って笑顔でいるタイプ”。

私は人生で圧倒的に後者の対応を取ることが多かったと思います。特にアニメなど、少し知っている!と口を挟むと頓珍漢な事を言ってしまうことがよくあったため、22年で得た処世術でもあります。

でも本当は!皆の会話に入りたいのです。「あ〜私はあのキャラが好き」とドヤ顔をしたいがために、最近は皆さんに教えていただいた漫画を読んでみたりしているのですが…。

なんということでしょう、1作目で既に新刊を買いに行くほど夢中になってしまったのです。友達に布教しまくって、周りで同じ漫画を読む同志と好きなシーンを語れるほど。思ったよりすぐ夢叶っちゃったよ。意外なところに、自分の食わず嫌いがあったことに気がつきました。

次は韓ドラとYouTubeを観てみるのだ、と気合いだけは十分です。最初のハードルが高いんだよなぁ。中川がもっとドヤ顔できるよう、皆さんのおすすめを是非教えてくださいね

■【ヒトコト】

「紅葉が漫画読むの珍しすぎてビビった」

これが友達からのLINEの一言目。そして「私もこれハマってる、山田マジ好き」が続いて送られてきました。そう、何度もSNSで呟いていますが私は「山田くんとLv999の恋をする」にハマっているのです。この私が、漫画もアニメも全て最新話まで観終わるほど。

山田くんが歳下でゲーマーなのも、あのクールさで茜ちゃんのことが大好きなのも、そして腹筋がバキバキなのも、私の好きが詰まった男の子なのです。そして天真爛漫で芯の強い茜ちゃんが最高。時々見せる女の子な一面に私ですら面食らってしまいます。

あの漫画、KADOKAWAさんから出版されてますよね…?実写化される際は是非一声かけていただけるとうれしいです。くれはより。

現役女子大生タレント・中川紅葉のエッセイ連載「ココロすっぴん」/ 撮影=千葉タイチ/スタイリスト=稲葉有理奈(KIND)/ヘア&メーク=加藤志穂(PEACE MONKEY)