2022-23シーズン限りでユヴェントスを退団したアルゼンチン代表FWアンヘル・ディ・マリアが、ベンフィカへの加入に近づいているようだ。20日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 現在35歳のディ・マリアは、レアル・マドリードマンチェスター・Uパリ・サンジェルマンPSG)などでのプレーを経て、昨年夏にユヴェントスに1年契約で加入。序盤は負傷等に苦しめられたものの、最終的には公式戦通算40試合の出場で8ゴール7アシストを記録するなど、チームの攻撃の中心として活躍した。クラブは契約延長を打診したものの、交渉は合意に至らず。今月6日にディ・マリア本人が、自身のSNSで今夏の退団を明言した。

 ディ・マリアを巡っては、“盟友”のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが加入したインテル・マイアミや母国のロサリオセントラル、サウジアラビアの複数クラブからの関心が明らかに。しかし、来年夏にコパ・アメリカを控えている同選手は、トップレベルでのプレーを希望。ヨーロッパで新天地を探す可能性が高いと報じられていた。

 そんなディ・マリアの新天地は、ポルトガルになる可能性が高いという。今回の報道によると、かつてディ・マリアがヨーロッパでのキャリアをスタートさせたベンフィカが、かねてから“復帰”に向けて交渉を進行。両者の話し合いは概ね合意に達しており、2024年6月末までの1年契約の締結が濃厚となっているようだ。移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も、すでに交渉が最終段階にあると指摘。現在は詳細部分の調整が進められており、近日中にもクラブから加入が正式発表される見込みだという。

 去就に大きな注目が集まったディ・マリアだが、最終的にはヨーロッパでのキャリア継続という形で落ち着きそうだ。なお、移籍が実現すれば、同選手にとっては2010年夏の退団以来、実に13年ぶりのベンフィカ復帰となる。

今季限りでユヴェントスを退団したディ・マリア [写真]=Getty Images