※2023年6月22日現在 ローム調べ

ローム株式会社(本社:京都市)は、磁気検出を用いた車載アプリケーション向けホールIC「BD5310xG-CZ / BD5410xG-CZシリーズ」を開発しました。

本シリーズは、高耐圧プロセスの採用により業界トップクラスの42V耐圧を実現しているため、プライマリ(12Vバッテリーに直接つながる)電源への接続も可能です。状況に応じて急激に変動するバッテリー電源下での信頼性向上に貢献します。また、動作電圧範囲が2.7V~38Vと幅広く、さまざまなアプリケーションに対応することが可能です。さらに、独自の内部トポロジーを搭載したことで消費電力を一般品と比べて約20%削減し、業界トップクラスの消費電流1.9mAも実現しました。本シリーズは車載信頼性規格「AEC-Q100」(Grade1)に準拠するほか、車載用途に求められる各種保護回路を内蔵しています。

BD5310xG-CZ / BD5410xG-CZシリーズは、用途に応じてさまざまな製品を選択できるよう、単極検出(*1)タイプのBD5310xG-CZシリーズと、交番検出(*2)タイプのBD5410xG-CZシリーズの2シリーズを用意。検出磁束密度(*3)は2.0mT~28.0mTまでの合計11機種をラインアップしていきます。単極検出タイプはドアの開閉やドアロックのなどの位置検出用途に、交番検出タイプはパワーウィンドウやスライドドアなどで使用される各種モータの回転検出用途に最適です。

新製品の単極検出タイプ「BD53103G-CZ / BD53108G-CZ」、交番検出タイプ「BD54102G-CZ」は、2023年6月より当面月産150万個の生産体制で量産(サンプル価格300円/個:税抜)を開始しています。インターネット販売も開始しており、コアスタッフオンラインやチップワンストップなどから購入することができます。

今後もロームは、車載向けセンサICのラインアップ拡充を進め、自動車の信頼性向上と高機能化に貢献していきます。

<背景>

近年、自動車の電動化や高機能化、快適性と安全性の向上のために車載アプリケーションの電子化が進んでおり、これらの制御にはECU(電子制御ユニット)と付随するセンサ類が必要不可欠です。センサ類の中でも特にホールICは、非接触で位置検出やモータの回転検出ができることから機械式スイッチと比べて摩耗の懸念が少なく、小型で保護回路を搭載できるなどの利点もあり採用が増加しています。

ロームでは、モバイル機器や民生機器向けで長年培ってきたホールICのノウハウと、高耐圧プロセスを組み合わせ、自動車の信頼性向上につながる車載向けホールICを開発しました。

リリースページ:https://www.rohm.co.jp/news-detail?news-title=2023-06-22_news_sensor&defaultGroupId=false

<42V耐圧ホールIC ラインアップ>

https://www.rohm.co.jp/products/sensors-mems/hall-ics?PS_CommonStandard=AEC-Q100%20(Automotive%20Grade)&PS_PackageShortCode=SSOP3A#productFamily

アプリケーション例>

車載機器:ドアロック、シートポジション、シートベルト、ワイパーモータ、パワーウィンドウ、スライドドア等

<インターネット販売情報>

販売開始時期:2023年6月から

販売ネット商社:コアスタッフオンライン、チップワンストップ

それ以外のネット商社からも順次発売予定です。

販売品番:BD53103G-CZTL、BD53108G-CZTL、BD54102G-CZTL

<用語説明>

*1) 単極検出:磁力線の極性でS極又はN極の片側を検出するタイプ

*2) 交番検出:磁力線の極性でS極とN極を交互に検出できるタイプ

*3) 磁束密度:磁界の強さを表す量、単位面積当たり磁束の数。単位はT(テスラ

配信元企業:ローム株式会社

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