ベルギーロイヤル・アントワープに所属しているMF三好康児が21日、自身のSNSを通して2022-23シーズン限りでの退団を発表した。

 三好は1997年3月26日生まれの現在26歳。川崎フロンターレの育成組織出身で、2015年にトップチーム昇格を果たした。川崎Fでは3シーズンを過ごし、その後は北海道コンサドーレ札幌横浜F・マリノスへと期限付き移籍。横浜FMプレーしていた2019年8月、期限付き移籍契約を両クラブ・選手合意のもとで解除し、川崎Fからロイヤル・アントワープへの期限付き移籍が発表された。

 ロイヤル・アントワープでの初年度は足首の負傷に悩まされた時期もあったが、公式戦15試合の出場で3ゴールを挙げるなど貴重な戦力に君臨。シーズン終了後、買い取りオプションが行使される形で完全移籍が決定した。その後はトップ下や右サイドの2列目を中心に活躍を続け、2020-21シーズンからの2シーズンはヨーロッパリーグ(EL)本大会でもプレー。2022-23シーズンはマルク・ファン・ボメル新監督の下、ジュピラー・プロ・リーグベルギー1部)開幕から10試合を終えた段階で全試合に出場し、うち9試合がスタメンと主力に定着していた。だが、第10節コルトレイク戦の前半終了間際に負傷交代を強いられると、後の検査で左ひざの前十字じん帯断裂と診断。手術を強いられることとなり、長期離脱を強いられていた。

 最終的にロイヤル・アントワープは1956-57シーズン以来、66シーズンぶりとなるジュピラー・プロ・リーグ優勝が決定。ベルギーカップとの国内2冠を成し遂げていたが、最後まで三好はピッチに戻ることができなかった。シーズン終了後、契約満了に伴い同シーズン限りでロイヤル・アントワープを離れることが確定。在籍した4シーズンで、公式戦92試合に出場して10ゴール9アシストを記録していた。

 三好は21日、自身の公式Instagram(@kojimiyoshi_official)を通して今季限りでのロイヤル・アントワープ退団を報告。4シーズンにわたってプレーしたクラブに対して別れの言葉を綴った。

「素晴らしい4年間を終え、グレート・オールド(ロイヤル・アントワープの愛称)に別れを告げる時がやって来ました。ここでの日々を始めた最初の日から、終わりを迎えた日まで、忘れられない思い出がたくさんあります。チームメイト、スタッフ、そしてレッド・アーミー(ファン・サポーターの愛称)の皆さんには、言葉では言い表せないほど感謝しています。このクラブの一員でいられたことを誇りに思っています。今までありがとうございました」

 なお、退団が決まった三好の新天地は現時点で発表されていない。現地ベルギーのメディア『Gazet van Antwerpen』によると、三好は日本復帰も視野に入れており、古巣の川崎フロンターレが獲得を画策しているという。

【メッセージ】三好康児が4年間を過ごしたアントワープに別れ

アントワープでの最終年にリーグ優勝を経験した三好 [写真]=Getty Images