公開中の映画「リトル・マーメイド」のヒット記念イベントが行われた。主人公・アリエル吹き替え版声優を務める豊原江理佳が劇中歌「パート・オブ・ユア・ワールド」の生歌唱を披露したほか、実写版美女と野獣」のベル役・昆夏美実写版アラジン」のジャスミン役・木下晴香が登壇。ディズニープリンセスが集結したイベントとなった。

【写真】イベントで生歌唱するアリエル役・豊原江理佳

■「リトル・マーメイド」にヒット記念イベントが開催

1991年に公開されたアニメーション「リトル・マーメイド」(USは1989年に公開/ディズニープラスで配信中)の実写化作品で、美しい歌声を持ち、人間の世界に憧れている人魚・アリエルが大切な声を引き換えにしながらも、勇気を持って新しい世界に飛び出していく姿を描く本作。

6月9日に日本でも公開を迎えたが、公開2週目の週末も興行収入4億532万円と動員26万7115人を記録し、2週連続ナンバーワンを獲得。6月21日現在では、興行収入16億3897万円、観客動員数109万2631人を達成している。そんなヒットを受けて、記念イベントが行われた。

公開後の周囲からの反響や本作の魅力を聞かれると、豊原は「家族や友人は公開日に見に行ってくれました!音楽がすごく良かった、キャラクターがかわいかったなどうれしい感想をたくさん頂きました。本作は音楽の魅力にあふれていますし、映像も壮大なスケールで描かれています。個人的には、アリエルエリック王子が引かれあったところが丁寧に描かれていると感じ、新しいリトル・マーメイドとして楽しんで頂けると思います!」と、感激した面持ちで熱く喜びと魅力を語った。

そして、本作の見どころでもある楽曲「パート・オブ・ユア・ワールド」を生歌唱。会場中を大きな感動で包み込んだ豊原の元に、歴代ディズニープリンセス役声優の昆と木下が祝福に駆け付けた。アリエルをイメージした花束を2人から受け取った豊原は大興奮の様子。

本作を鑑賞した感想と豊原の演技について聞かれると、昆は「江理佳ちゃんの声は耳にスッと入るけど、頭と心と耳に残る忘れられない声だと思いました!私も過去にベル役を演じましたが、声だけで表現するのは本当に難しいんです。江理佳ちゃんはアリエルのままだなと感じて、本当にすごいと思いました!」と話し、木下は「映画自体が海の世界に飛び込んだような美しい世界で、没入感がすごくあります。そして音楽が本当にすてきです。江理佳ちゃんの声はハリー(・ベイリー)の力強い表情に合わせて強さもありつつ、ふわっとした柔らかさと優しさで心に触れてくれました」と、それぞれディズニープリンセス役声優ならではの感想を語り、豊原の演技についても賞賛を送った。

■プリンセスたちがパフォーマンスの裏話を明かす

その後、それぞれの作品の魅力である楽曲をイベントやテレビで披露した際の印象深いエピソードについて、豊原は「映画館やテレビ、ショッピングモールなどいろいろな場所で歌を披露しましたが、その場所によってお客様の空気感が違うことに気づきました。生で歌わせて頂けたことが本当に良い経験になりましたし、自分としても幅が広がりました!」と明かした。

また、昆は「野獣役の山崎育三郎さんとたくさんの音楽番組に出演しましたが、ボールルームのシーンでは本当にワルツを先生に習って本番に臨んだのです!山崎さんとリフトするシーンもありましたが、回を重ねるごとにだんだん慣れてきて、空中にいる時間の方が長かったように感じました(笑)」と回顧。

そして、木下は「人生で一番緊張したのは某音楽番組でした。普段は舞台で歌うことが多いので、目の前にカメラや他のアーティストさんがいることにすごく緊張しました。本番前に別の方のマイクを手に取りかけたくらい緊張していたのです(笑)」と、それぞれのエピソードを語り、会場中を驚かせた。

■それぞれのターニングポイントは

陸に上がるために魔法の力を使う大胆な決断をしたアリエルのように、“思い切った決断をした過去について”という話題になると、昆は「高校の進路を音楽高校に変えたことです。小さい頃から漠然とミュージカルの舞台に立ちたいという夢は持っていましたが、本当に叶えられると思っていなかったです。ただどうしても諦められずに、両親に頼んで音楽高校へ進学しました。あの決断が無ければ今ここにいないので、両親には本当に感謝です」と明かした。

また、木下は「『アラジン』のジャスミン役のオーディションに応募したことです。『美女と野獣』で野獣役を務めた山崎さんとたまたま舞台でご一緒した際に、ご自身がオーディションで決まったと聞き、自分もやってみたいと思い、初めて自分からマネジャーにオーディション応募を頼みました。あの時踏み出して本当に良かったです!」と話した。

さらに、豊原は「この仕事をするために20歳で上京したことです。当時は若かったこともあり、アリエルのようにワクワクした気持ちと勢いだけで東京に来ました。両親の元を離れて知らない場所にいることは不安でもありましたが、結果的に良かったと思いますし、新しい世界へ飛び出したいというアリエルの気持ちが私にもよくわかります」と話し、それぞれのターニングポイントを告白。

アリエルの魅力を改めてアピール

最後に、自由を求めて前に進むアリエルの魅力について昆は「ベルもアリエルも度胸がすごいですしハートが強いですよね!ジャスミンもそうですが、ディズニーのヒロインは強い意志を持って自分で前に進んでいくのが魅力的だと思います」とコメント。

続いて木下が「ジャスミンは立場的にも自分から外には行けずに、アラジンに連れ出してもらってからどんどん心を開いていくのが魅力的。反対にアリエルは自分の心に真っすぐ前に進むところが魅力的で、それぞれ良さがあると思います!」と自身が演じたプリンセスとの共通点や違いについて語ると、豊原は「アリエルは真っすぐ自分の好きなものや行きたい場所に向かって突き進むパワーや意志があります。知らないからこそできる、初めてだからこそできることもあると思いますが、心の感じるままに動くという勢いは見習いたいです!」と、改めて魅力をアピールした。

最後に、登壇ゲスト3人で海の仲間たちをイメージしたくす玉を割り、イベントを締めくくった。

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