コンクリート製造業の華盛国際HD(01323/香港)が6月21日、2022年3月期通期の業績報告を発表し、赤字に転落したことを明らかにした。
 
 23年3月期通期の売上高は6億6037万香港ドルで、前期の8億391万ドルから17.86%減少した。このうち、コンクリート事業が6億3359万ドル(前期比17.70%減)、貸金業の利息収入が2677万ドル(同21.40%減)となっている。
 
 コンクリート事業の売上が減少した要因は、海南省の不動産開発が鈍化して販売量が減ったほか、22年7〜9月期、10〜12月期に海南省で新型コロナによる隔離措置やロックダウンが実施されて経営活動が中断したことなど。一方、コンクリート販売の売上総利益率はコンクリート平均売価の上昇、原料コストの低下によって前期の19.2%から25.8%と6.6ポイント上昇した。
 
 一方で、不動産や設備の売却損、のれんの減損、営業債権・留保金およびその他の債権の減損損失、貸付債権の減損損失などによるその他損失純額を9380万ドル(前期は367万ドル)計上したことで損益が悪化。当期純損益は5477万ドルの赤字となり、3129万ドルの黒字だった前期から赤字に転落した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

コンクリート製造の華盛国際HD、23年3月期通期は赤字転落