アントワープ退団を発表していたMF三好康児の新天地が、チャンピオンシップイングランド2部)のバーミンガムに決定した。22日、同クラブ公式サイトが伝えている。

 三好は1997年3月26日生まれの現在26歳。川崎フロンターレの育成組織出身で、2015年にトップチーム昇格を果たした。川崎Fでは3シーズンを過ごし、その後は北海道コンサドーレ札幌横浜F・マリノスへと期限付き移籍。横浜FMプレーしていた2019年8月、期限付き移籍契約を両クラブ・選手合意のもとで解除し、川崎Fからアントワープへの期限付き移籍が発表された。

 2020年夏に買い取りオプションが行使され、アントワープに完全移籍となった。2022-23シーズンはジュピラー・プロ・リーグベルギー1部)開幕から10試合終了時点で全試合に出場していたが、左ひざ前十字じん帯を断裂したことで手術を受け、長期離脱を余儀なくされた。チームは1956-57シーズン以来、66シーズンぶりとなるジュピラー・プロ・リーグ優勝を果たし、ベルギーカップとの国内2冠を成し遂げたが、最後まで三好はピッチに戻ることができず、契約満了に伴い退団が決定。在籍した4シーズンで、公式戦92試合に出場して10ゴール9アシストを記録した。

 新天地には注目が集まっていたなか、2022-23シーズンのチャンピオンシップで17位に終わったバーミンガムと契約を締結した。なお、リーグとFA(イングランドサッカー協会)の承認、ビザの取得を条件として、7月1日付けの2年契約で加入することが発表された。

 加入が決定した三好はクラブ公式のインタビューに応じ、「彼らは本当に僕を欲しがってくれた。僕自身もここに来たいと思った。監督と話した時、彼らはとてもいいビジョンを持っていると思った。彼らは僕に対してもとてもいいビジョンを持っているので、チームにうまく入ることができると思う」と意気込みを語った。

【動画】英語でインタビューに応じる三好康児
バーミンガム加入が決定した三好(写真は2021年9月のもの) [写真]=Getty Images