JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:高原 一郎)は、「LNG・水素・アンモニアの温室効果ガス排出量及びCarbon Intensity算定のための推奨作業指針(CIガイドライン)第2版」を策定し、ここに公表します。JOGMECはこれまで蓄積してきた資源開発の経験を最大限に活用し、エネルギーセキュリティを担う中核機関として、日本企業が進めるLNG・水素・アンモニア事業とCCS事業への支援を強化してまいります。

 JOGMECは、資源エネルギーの安定供給と2050年カーボンニュートラル実現に貢献するべく、LNG及び水素・アンモニア、CCS (Carbon dioxide Capture and Storage : 二酸化炭素回収・貯留)事業の技術支援を進めています。今般、脱炭素燃料開発のための環境整備の一環として、LNG、水素・アンモニア、合成燃料製造に伴うGHG排出量の算定手法と、単位(エネルギー含有量又は重量)あたりのGHG排出量を示したCarbon Intensity(CI:炭素強度)の算定手法についての考え方を示した「LNG・水素・アンモニアの温室効果ガス排出量及びCarbon Intensity算定のための推奨作業指針(GHG・CIガイドライン)第2版」を策定し、ここに公表します。

 本ガイドラインは、JOGMECとしての考え方を軸に、世界的に議論が進む LNG、水素・アンモニア、合成燃料製造に伴うGHG排出量の算定手法について個別の国際規格や業界標準等を参照して作成されました。 本ガイドラインを参照いただくことで、CIの算定手法についての考え方や、国際的に対応要請が進むメタンの排出量についてより最適な算定を行えるよう工夫しています。 なお、初版からの主な変更点は、次の3点です。

(1)LNG・アンモニアプラントにおけるGHGの主要排出源の特定

(2)合成メタン(e-methane)をガイドラインの対象に追加

(3)水電気分解由来の水素をガイドラインの対象に追加

 なお、第2版の策定にあたっては、本年3月30日から5月8日の間、意見募集を実施しました。建設的なご意見・コメントを頂戴しましたことに感謝いたします。皆さまからお寄せいただいた意見は、一つずつ検討し、反映できる項目については素案を修正いたしました。その他のご意見・コメントも今後の検討に活かしてまいります。今後、本ガイドラインをJOGMECの共同研究等で適用し、推奨作業指針としての精度向上に継続して取り組んでまいります。


 JOGMECはこれまでに蓄積した資源開発の経験を最大限に活用し、CCSの中核機関として、日本企業が進めるLNG、水素、アンモニア、CCS事業への支援を強化してまいります

■CIガイドライン第2版

CIガイドライン第2版(PDF)

概要説明資料(PDF)

■意見募集の結果

 皆様からいただきましたご意見と、それに対する対応は以下のとおりです。ご意見をお寄せいただきまして、誠に有難うございました。

CIガイドライン(第2版)案に対する主なパブリックコメント(PDF)

CO2-EORガイドラインの公表について

 本ガイドラインと関連する「安全かつ長期的なCO2の封じ込めを目的としたCO2-EOR実施のための推奨作業指針(CO2-EOR ガイドライン)」を、下記ニュースリリースで公表しています。

気候変動緩和に貢献するCO2-EOR実施のための「CO2-EORガイドライン(初版)」の公表について(2023年6月23日

(URL)https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00121.html

■お問い合わせ先

エネルギー事業本部 CCS・水素事業部 総括・国際連携課内 ガイドライン事務局

guidelines@jogmec.go.jp

■関連情報

UAEにおけるクリーンアンモニア生産プロジェクトに関する共同スタディの基本合意書締結(2023年4月18日

(URL)https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00109.html

LNG・水素・アンモニア製造に伴う温室効果ガス算定のための「GHG・CIガイドライン(初版)」の公表について(2022年5月30日

(URL)https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00025.html

ANA及びJAXAと航空機等を活用したメタン測定技術調査事業を実施~「上空」から温室効果ガスを測定する手法の社会実装を目指す~(2022年11月24日

(URL)https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_08_00027.html

【開催報告】QUADアンモニアバリューチェーンワークショップを開催~日・米・豪・印のアンモニアバリューチェーン構築への連携を確認~(2022年12月7日

(URL)https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_08_00029.html

Vol.8 法改正で何が替わる?新たにCCSや水素に挑む「新生JOGMEC」(JOGMEC NEWS PLUS)

(URL)https://www.jogmec.go.jp/publish/plus_vol08.html

資源ミライ開発(CCS推進事業)

(URL)https://mirai.jogmec.go.jp/ccs/index.html

リリース本文はこちら↓

https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00120.html?mid=pr230623

配信元企業:JOGMEC

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