京王電鉄が約28年ぶりの運賃改定。「京王ライナー」や「Mt.TAKAO号」の座席指定料金は現行のまま変わりません(写真:Nozomi / PIXTA)

京王電鉄は2023年6月23日、鉄道旅客運賃の変更認可申請が国土交通大臣より認可されたと発表しました。

約28年ぶりとなる運賃改定は2023年10月1日に行われます。運賃改定率は13.3%で、初乗り運賃はきっぷ・ICカードともに140円に値上げ。その他の区間は最大で42円の値上げとなります。通勤定期は普通運賃にあわせて値上げされますが、通学定期は家計負担に配慮し据え置きとなりました。

この他の特筆すべきポイントとしては、

相模原線京王多摩川~橋本間の乗車キロに応じて設置されている加算運賃は、2023年10月1日をもって廃止。
・精神障がい者割引を今回の改定にあわせ新たに導入。
・「京王ライナー」「Mt.TAKAO号」の座席指定料金は変更せず(1席につき410円)。

値上げの理由には新型コロナの影響による利用者減や新しい生活様式の定着などが挙げられますが、2021年の車内傷害事件を受けた防犯対策など、安全投資を進めるためという面もあります。